20141231

VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー: 2014シーズン振り返り

女子ゴルフ10大ニュースといったものが色々なところで発表されました。


昨年、ネギックのブログでは10大ニュースを書きませんでした。シーズンを10のニュースで総括すると言っても、たいていは上位5つくらいしか意味の大きなものは無くて、残りの5つくらいは内容の薄い、どうでも良いニュースが並んでいます。ひどいのになると誰かが初優勝したなどというニュースが入っていたりします。そりゃあ、誰か初優勝する選手はいるでしょうに・・・。




昨年の大みそかには「開幕戦でプレーオフを戦ったさくらちゃんと森田さんに始まって、さくらちゃんと森田さんで終わったシーズン」と書きました。それ以外にも色々な出来事はありましたが、この一言でシーズンを表現できたと思っています。また、昨年の記事を見返すと「若手選手の躍進を10大ニュースとして書いている新聞記事もありますが、若手選手の初優勝というのは例年数人が達成していますし・・・・」とありました。


今年も若手選手の活躍を10大ニュースとして取り上げている記事を見ましたが、毎年同じことが10大ニュースになるということはあるのでしょうか。その時点で大ニュースではないですよね。




国内ツアーにおける今シーズンのキーワードは次の4つだと思っています。


① 外国人選手が賞金ランク上位4人を独占


② アンさんが3回目の賞金女王


③ さくらさんが生涯獲得賞金10億円突破


④ さくらさんがアメリカツアー参戦を決める




結婚や熱愛といった私的な出来事、単発の事象、毎年(ここ数年)続く傾向は今シーズンのツアーを表わすものではないと思っていますので外しました。




上記4つはシーズンにおいて大きな出来事であったり、今後のツアーを左右する大きな出来事です。


① 過去、賞金ランク上位2人が外国人選手ということはありました。上位4人中3人が外国人ということもありました。いずれも、最終的には外国人同士の賞金女王争いとなったのですが、少しは女王争いに希望の光が見える時期もありました。今年はシーズン中盤から複数の外国人選手による賞金女王争いという図式が見えていましたし、現実のものとなりました。


今シーズンを一言で表現するなら、「外国人選手による外国人選手のための日本ツアー」です。




② 不動さん以降、賞金女王は大山さん、上田さん、古閑さん、さくらさん、全さん、森田さん、が1回ずつ経験しましたが、複数回賞金女王を獲った選手はアンさんだけです。そのアンさんが3回目の女王となりました。イボミさんにもチャンスはありましたが、色々とあって最終的には2位に3千万円差を付けての賞金女王となりました。早々と賞金女王も決まり、最終戦は消化試合のようになってしまいました。




③さくらさんは2004年のプロデビュー以来、305試合に出場し、優勝23試合、予選落ち7試合という結果で、ここまで賞金を積み上げました。プロデビュー以来一度もシーズン平均ストロークが72を超えたことがなく、優勝回数よりも予選落ち回数の方が少ないことの結果です。


不動さんの予選落ち率7.5%も立派ですが、さくらさんは2.3%です。さくらさんを超える数字を残しているのは1.6%のアンさんだけですが、まだ試合数が少ないですからね。


賞金女王を目標にする選手は多いですが、さくらさんの予選落ちしないというプロとして素晴らしいことを目標とする選手が殆どいないことが不思議でもあり、寂しいことだと思います。




④そのさくらさんが来シーズンからアメリカツアーに参戦することを決めました。これだけの選手が来シーズンは日本ツアーをほぼ留守にすることになります。国内ツアーにおいて大きな比重を占めるさくらさんが不在のツアーはどうなるのでしょうか。若手選手が成長していると言いますが、さくらさんの代わりを務めることのできる選手は存在しません。それは③で書いた数字を見ればわかります。外国人選手ばかりを見せられるようなツアーになってしまう可能性は大です。




藍ちゃん、さくらちゃんブームで迎えた女子ゴルフブームから10年。国内ツアーがいよいよ曲がり角を曲がったシーズンでした。


来年には、曲がり角を曲がり切った形になります。そこで見えるのはどういう景色でしょうか。




今年もネギックのブログにお付き合いいただき、有難うございました。


来年も皆様にとって良い年となるとともに、さくらさんと琴乃ちゃんにとっても良いシーズンとなることを願います。


from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー