おかげ様でクラブフィッティングを生業にしておりますと、いろいろなお方からクラブ選びについてのお悩みを伺います。
その中で、最近になって最も多いご質問がユーティリティ選びについてなんですね。
どんなユーティリティが自分に合うのか分からないお方がかなりいらっしゃるようなので、今日はQPなりのユーティリティ選び術についてお話ししておこうと思います。
具体的にモデルを出してお話ししたほうが分かりやすいかと思いますので、画像でのご説明とさせて下さい↓
まずはのコチラはミズノさんの
JPX850ユーティリティ ←クリック!クリック!
でございます。
まずはのユーティリティ選びのポイントはコチラ↓
シャフトを地面と直角になる位置(ライ角通りにはします)に置いてフェースの向きとネックのグース具合とフェースの出っ歯具合(フェースプログレッション)を見るのです。
このJPXは出っ歯の度合いが大きくて、ややグースがあり、フェースが若干左を向いています。
出っ歯度合いはウッド型か?アイアン型か?という見分けに使います。
出っ歯度合いが大きいとウッド型といえはらい打つ傾向のお方に合い、グースが強いとアイアン型と言え打ち込む傾向に合います。
ウッド型が強いとボールがよく上がり、つかまらない傾向。
アイアン型が強いとやや低めの弾道でボールがつかまえやすいと言えるでしょう。
グースが大きいとつかまりが良くなりますね、さっきの出っ歯度合いと少し似た傾向かもしれません。
フェースの向きはボールの打ち出す方向を表す事が多いのですが、それではさっきのJPXを総合してみると・・・
このモデルはボールが上がりやすくてつかまる傾向が強いモデルですが、ややアイアンのように打ち込んでいく傾向のお方でも使いやすいモデル・・・っとなります。
もちろんヘッドの重心位置によっても大きく性格が変わるので、一概には言えません。
ですが重心位置とヘッド形状がマッチしてないと、何となく振りにくい印象を受けてしまい、ミスの要因になりかねませんね。
さて何例か出しましょう↓
これはヤマハさんの
インプレスRMXユーティリティ ←クリック!クリック!
です。
これは調整機能付きクラブなので、ある程度性格が変わってしまうでしょうが、出っ歯度合いが大きめでグースはあまりありません。
フェースは若干左向きなので、ウッドのようにはらい打つお方でボールを上げてキャリーを出したいお方向き。
多少叩きに行っても引っかからない傾向のモデルだと言えるでしょう。
これは最近の人気がうなぎ上りのPRGRさんの
ナブラRSユーティリティ ←クリック!クリック!
でございます!
よく飛んでコントロールしやすいモデルとしてメジャーになりつつありますが・・・
このモデルは出っ歯度合いが少なく、グースも大きい、フェースは限りなくスクエアですね。
コレはアイアンタイプのユーティリティと言え、打ち込んで打つ傾向のお方に向いてます。
当然ながらアイアンよりも重心の位置が深いのでボールは上がりますが、ユーティリティとしてはボールが上がり過ぎないモデルですので、上級者がアイアンのように打ち込みながら叩いて振っても左にはまず来ません。
そう書くとかなりの上級者向きのようですが、シャフトをしっかり選べば比較的誰でもアイアンのようにコントロールの効くモデルになるはずです。
その辺が支持されている理由かもしれませんね。
コレは新発売のテーラーメイドさんの
R15ユーティリティ ←クリック!クリック!
になります。
これも先ほどのナブラRSと似てますね。
出っ歯度合いが少なく、しっかりグースが付いてましてフェースは真っ直ぐですね。
やはりアイアン型ユーティリティになりまして、打ち込んで打つお方には最適でコントロールもしやすいモデルでしょう。
先ほどのナブラと違うのは投影面積(構えた時のヘッドの大きさ)が先ほどより小さいですよね?
コレはさらにボールが低く強く出る証拠!
ヘッド後方が小さくなると重心がアイアンにさらに近く浅くなるワケでして、そうなるとボールが低くなります。
本当にアイアンに近い傾向になるクラブかと思います。
ソレではハードだよ!ってお方には↓
さすが多くのモデルを有すテーラーメイドさん!
SLDR Sユーティリティ ←クリック!クリック!
はR15とほぼ同じ性能ですが、ヘッド体積が大きい分ボールはよく上がります。
ナブラRSとの違いはライ角がアップライト傾向なので、ボールのつかまりが良いところ。
叩いても左に来ないナブラRSかつかまえて飛ばすSLDR Sか?って選択肢でしょう。
もちろん見た目が全てではありませんのでぜひ試打を!
外観から見るクラブの傾向ってのはいろいろあるのですが、簡単見分け術としてはこんな感じですね。
皆さんの購入のタシになったら嬉しいです。
from QPゴルフブログ