20141201

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: ユーティリティーシャフトの選び方に関するご相談です

【質問】

「はじめまして。ユーティリティの買い替えを検討しており、シャフト選びについてアドバイスを頂きたいと思います。



その他の使用クラブは



1W DOCUS DCD701にディアマナW60S

3W、5W P-tuneにディアマナサンプ65S、75S

5-P 藤本技工ビリーバーにDG CPT S200

52、58 P-tuneにDG S200



です。地クラブばかりなのでシャフトのみの記載にしようかと思いましたが、一応ヘッドも記載させて頂きました。



ドライバーのHSは42程度で飛距離は240yd、HC15です。



ユーティリティにロマロRay typeRの21°、24°の2本を入れようと思っているのですが、シャフト選びに困っています。周囲の仲間からはNS ハイブリッド100SかフジクラMCH90Sを勧められますが、具体的な根拠がなく、自分が打ってみてよかったからなどの理由なので決めかねてます。



上記のスペックは全体的に調子が良いです。そこでユーティリティも買い替えたく検討しておりますが、間に入るクラブなので前後のスペックに合わせてうまくバランス等を合わせて入れたいです。他のクラブとの相性だけでなく、シャフト自体の特徴や利点などもわかるのであれば教えて頂きたいです。よろしくお願いします。」






【回答】

NSハイブリッド100、MCH90、どちらでも、重量コンビネーションは問題ありません。

ほんの少し軽め、という程度です。

NSハイブリッド、MCH90、どちらも同じくらいの長さで、同じくらいのバランスの出方になります。

MCHは金属混じりのカーボンですが、バランスポイントが先端寄りのため、長くしなくてもバランスが出ます。

なので、まず、長さに関しては、両方とも同じくらいに仕上げることになるでしょう。

MCHはカーボンだから長め、とはなりません。

基本的には、MCH90の方が、ハードに感じるでしょう。

ハードに感じるというのは、硬く感じ、弾道が少し低く、左に行きにくい、という感じです。

NSハイブリッド100の方が重量は重いですが、こちらの方がしなりを感じ、弾道は上がりやすく感じるはずです。

NS950と比較すると、NSハイブリッド100の方が少し先端の動きが抑えられていて、上がりにくく、左に行きにくくなっています。

ハイブリッド用シャフトに要求されることは、アイアンヘッドよりも重心が深いハイブリッドヘッド(ユーティリティーヘッド)で安定したインパクトができるようにすることです。

重心が深いヘッドはインパクトで上を向きやすく(アッパーになりやすい)かつ、左にも向きやすくなります。

シャフト先端が軟らかいとアッパーになりすぎたり、左に向きすぎて、トップやフックが出やすくなってしまいます。

これでは安定したインパクトができませんので、ハイブリッド用シャフトは先端が少し硬目になっています。

また、重量が重めのカーボンは同じ重量のスチールよりハードになることが多いです。

カーボンシャフトは比重が軽いため、重くすると肉厚になりすぎてしまいます。

すると、硬くなりすぎてしまいます。

MCHは金属を混ぜて上手く仕上げていますが、それでも同重量のスチールよりハードに感じるでしょう。

そういった理由から、MCH90の方がハードに感じるかもしれません。

ダイナミックゴールドは重めでしなりのあるシャフトです。

フィーリング的に近いのはNSハイブリッド100の方でしょう。

MCHなら80が硬度的に妥当です。

余談ですが、アイアンをDGのCPTにしているのは、長めにするためでしょうか。

だとしたら、お使いのアイアンのヘッド重量とロフト(ノーマルだとしたら)を考慮すると、とても良い選択です。

フェアウェイウッド用シャフトを装着している点も、とても良いですね。



 

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