20141117

ゴルフ大好きおやじの「GOLF DIARY」: 前田陽子がプレーオフを制し、涙のツアー初優勝!!

国内女子ツアー「伊藤園レディスゴルフトーナメント」 (千葉・グレートアイランドC)最終日は、首位と4打差13位タイスタートの大城さつきが、5バーディノーボギーの67で回り、通算9アンダーで先にホールアウト。最終18番の2.5mのパーパットを外して、この日初のボギーを叩き、9アンダーとした前田陽子の二人によるプレーオフとなった。2ホール目にパーセーブした前田に対し、大城が3パットのボギーとし、決着。アルバイトをしながらプロゴルファーを続けていた苦労人が、29歳にして、初の栄冠をつかんだ。1打差3位は上田桃子、2打差4位タイには原江里菜、姜秀衍(韓国)、北田瑠衣、鈴木愛、渡邉彩香、福田真未の6選手が入った。




「伊藤園レディスゴルフトーナメント」成績



録画放送でも、先が読めない終盤の展開だった。最終日首位スタートの原が前半で2バーディ、2位スタートの前田が3バーディで、通算8アンダー首位タイで後半へ。二人ともスコアを伸ばせないでいる中、原が15番で第2打をピンに1mに付け、バーディチャンス。これを入れて一気に抜け出すかと思っていたら、カップに蹴られてパー。完全に流れが変わって、それまでのホールでは、ほとんどパーオンしていたが16番では右ラフにつかまり、グリーンを捕らえられず、17番パー3では右バンカーに入れ、18番では2打目を池に入れ、3連続ボギーで万事休す。6年振りのツアー2勝目を目の前にして、今季11度目のトップ10フィニッシュに終わり、さすがにホールアウト後はロッカー室でしばらく泣いていたそうだ。

ならば、堅実に後半パーを重ねていた前田かと思いきや、最終18番で、2.5mのパーパットを外し、まさかのプレーオフに突入。プレーオフ1ホール目も、第2打を3mのバーディチャンスに付けたが、入らずパー。2ホール目は、20mのファーストパットを50cmに寄せ、お先にでパー。すると、大城のパーパットがカップに蹴られ、決着。前田は溢れ出る涙を押さえきれなかった。



前田は今の女子ゴルフ界では珍しい(?)苦労人。家が金持ちでジュニアからゴルフ界で活躍し、早くからプロでも活躍するほかのプロとは違い、2006年からステップアップツアーに参戦し、08年に5度目の挑戦となったプロテストでようやく合格。しかし、09年~13年はツアー出場もなく、ゴルフだけでは生計がたてられず、今年1月まで段ボール工場でアルバイトしながらプロを続けてきたが、苦節8年で大輪の花を咲かせた。獲得賞金1800万円はバイト時代の時給810円で稼ぐと8年半以上もかかる。「これで、もう10年、働かなくて済みますね」と笑った。賞金ランクも68位から34位に一気に浮上。2週間後に行われる今季最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」の出場権に加え、来季シード権もつかんだ。こんなプロが、ジュニア時代からの恵まれてた環境でゴルフをしているプロに勝つというのも面白い。



また、今大会で賞金ランキング2位のイ・ボミ(韓国)は通算5アンダー17位タイ。同トップのアン・ソンジュ(韓国)は、ディフェンディングチャンピオンの横峯さくららと並んで通算4アンダーの21位タイ。賞金女王争いは残り2戦に持ち越された。さていよいよ国内女子ツアーも残すところ2戦のみ。

アディダス.エドウィン.オークリー.ナイキ.ユニクロ.東北福祉大学.タイガー・ウッズ一.ノ瀬優希.上田桃子.丸山茂樹.佐伯三貴.宮里美香.宮里藍.尾崎将司.岡本綾子.有村智恵.池田勇太.片山晋呉.石川遼.藤田寛之.諸見里しのぶ.金田久美子.青木功

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