20140815

パット上達ブログ: 観察学習の感受性

Facebookに「脳科学リハビリテーション」というコミュニティがあります。



日頃から、脳科学に関する論文の紹介など我々が直接お目にかかれない記事(論文)を紹介してくれていてたいへん勉強になります。



最近「動作観察ネットワークにおける身体学習と観察学習の感受性」という記事がUPされています。



私たち人間は見るだけで動きを覚えることが出来るか?と言うことに若干の知見を与えてくれると思いますので、一部を省略して引用させていただきます。



(これは観察学習と運動を介した学習で脳活動に違いが出るかについて調べた論文の簡介です)



実験で被験者にダンスを観察学習させた場合と、実際にダンスを踊らせて学習させた場合で、その後そのダンスを見た時の脳活動で違いが出るか確かめたそうです。



その結果、観察学習の場合も実際の運動を通して学習した場合も同じような(脳の)場所がダンスを見ることで賦活されており、運動学習というのは観察だけでも起こりうるのではないかということが述べられています。



即ち、観察学習と身体運動を通した学習は共通の基盤を持っていることが示された、と結論付けています。



ツアーの会場で選手の一挙手一投足を観察(TV観戦でも同じ)することで、プロの選手の技術について学べるということですね。



それを練習場で試したりして自ら練習(運動学習)することで、より効果が高まることは間違いないことですが、観察学習だけでも脳が活性化されるのではないかと思います。



勿論、観察学習の得手不得手も個人差があるでしょうし、それを行う年齢も大きく効果には影響するものと想像出来ます。



ミラーニューロンシステム(動作観察ネットワーク)により、幼児は右利きの親の動作をミラー学習することで左利きに成長する(これは私Green Keeperの仮説です。成長の早い段階でこの観察学習力に優れる幼児が左利きになり、その時期を過ぎて観察学習力が高まる幼児は右利きになると言うもので、一般的には後者即ち右利きに成長するというものです)こともあることから、この観察学習と言う話も納得できる次第です。



「目指すところ」「目指すところ2」では、スクランブルでパー(あるいはそれ以上に良いスコア)で上がるプロの選手名を紹介させていただきました。



ツアーの現場やTVでこれらの選手の動作を克明に観察(観察学習)することで、練習(運動学習)をより効果的に行える可能性を暗示しているのではないでしょうか。



なお、素人考えですが、その場面で自分の技量ではこうやるというイメージを明確にしておき、それに対して某プロはこんなテクニックでピンチを切り抜けた、という比較を行うと観察学習の効果を高め易いと思いますがいかがでしょうか。



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