私が住んでいるのは京都府の南部で宇治市と接している小都市です。
地下水が豊富で水稲やしょうぶ、最近ではいちじくの栽培が盛んです。
8月から9月にかけましては「いちじく」の収穫が最盛期のようです。
赤黒く熟した実はいかにも甘くて旨そうです。
人間だけではなく鳥たちも「完熟いちじく」の旨さを知っているのでしょうか、
放置するとかなりの被害が出るようです。
それを防ぐためにパーンという強烈な破裂音の出る鳥を追い払う
器具が設地されています。
多くは農道を散歩する人々に配慮して抑え気味な「ボムッ」ですが、
国道に近い一か所だけは設定がマックスになっているのでしょうか、
強烈な「パーン」です。
その近くに差し掛かった時に「パーン」とやられますと心臓にまで
響き渡ります。
いちじくの栽培者にすれば鳥が突いてイチジクの商品価値が
なくなればだれが保証してくれるのか。
という考えなのでしょうが、国道べりを歩行している者を
常軌を逸した大きな音で驚かすだけの権利が栽培者にあるのかという
思いが歩行者にもあります。
片や収入を得るための仕事、片や楽しみの散歩というだけで
片方の比重が圧倒的に増すとも思えません。
人の暮らしには軋轢が絶えないようですね。
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