20200729
◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: アウトサイドから振ってみたよ
「(自分なりに)アウトサイドから振ってみたよ」
実験したつもりはないのですが、
実際にそれを行った例です。
被験者は 飛ばし屋のAさん です。
Aさんは 最近 飛ばなくなっていて悩んでいました。
弾道、持ち球は フック~ドロー なのですが、
お約束の飛ばないドロー → こすりフック です。
●からだの幅の中から
●飛球線に対し ボールの内側(自分側)
これを 正規の「インサイド」から と呼びます。
●からだの幅の外(右側)から
●飛球線に対し ボールの内側(自分側)
✋インサイドから! を意識する人の多くがコレ です
俗称 偽のインサイド です。
🏴俗に言う オンプレーンスイング信仰者はだいたい
この偽インサイドの罠にはまり、
ショットやスイングを良くするための材料、情報、手段 で
ある筈の スイング軌道 に縛られ、
その後に訪れる フェースターンの作用、副作用 に
生涯、苦しむことになるのです。
スピードや腕力のあるうちはまだいいです…。
また、空中のボールを打つドライバーはまだいいんですが…。
アプローチやフェアウェイウッドに大きな問題を抱えたまま、
スピードなどの 身体能力でそれがカバー出来なくなると
距離が出なくなり、高さも取れなくなり、
アプローチ、フェアウェイウッドの問題は以前のまま…。
というコトは少なくないパターンだと思います。
からだの幅の外(右側)から 入れる
~クラブを寝かす というコトは
👉ロフトを開く というコトでもありますし
ボールに対しての入射が緩くなる コトにもなります。
元々のパワーやスピードにもよりますが、
そこそこスピードのある人にとっては
打ち出しの高い、スピンも多くなる球 になりますし、
スピードに自信の無い人にとっては
緩く飛び出て だらしなく、上がり切らず 飛ぶ(飛びにくい)球 になります。
ドライバーはまだ 打つボールが空中に浮いていますが、
地面のボールを、
ヘッドに奥行きのある フェアウェイウッド で打つのを
苦手としている人の 典型的なパターンです。
また、ロフトを寝かして、緩い入射角度 で入れてくるので
アプローチが 高い球、上げる球 と トップ/ダフリ の
頻度がなかなか好転しないパターンもこれに当てはまります。
こする こすらない は
スライス、フックに関係なく、ロフトですので
こすり球には フックもスライスもあります。
クラブ~ヘッドの構造上、方向の開くとロフトの開く は
親和性が強いので、主にスライス になり易いですが、
こすりフックも少なくない割合で悩んでいる人がいます✋
そこで‼
Aさんにとっては グンと アウト から
寝ていたラインを起こし、正規のインサイド(からだの幅の中)
から 入れてくるように アドバイス・・・。
正直、ものすごく嫌がっていましたね。
拒否反応に近い位…。泣いてました…。
自分にとっての 当たり前…。
インサイドが 実はただ寝て、手で振るコトになっている のを
からだの回転に預けるため 今までよりも外から
トップの位置から 「上から掻いてくる」 位にしましょうーーーと。
目一杯、出来得る限り 外から…
と言って、
動くのは 10cm位の量 です。
通過ラインで言うと 一本変わる 位 でしょうか。
おそらく 本人は 50cmも80cmも
外から振った「つもり」で 結果は10cm弱、
しかし その10cm寝ずに入ったラインが
インパクトポイントを これほどずらします。
寝たライン と 「寝が少ないライン」
当然、寝たラインの方が道のりが長く、
時間がかかります。
また、寝ることによって よりクラブは重くなり
動かし辛くなりますから 速度も上がりません。
インパクトロフトも増え、入射も緩くなるので、
Aさんのケースでは 弾道も高く、ランもない状況・・・。
時間がかかり、クラブの重さ感も増していますから
苦労して一生懸命動かそうとした「徒労」の記憶が残るだけ、です。
それが 飛ばしの充実感 と呼べるのか どうか…。
それでも かなり からだの回転通り、
腕を取り残さず 動かせるようになりました。
計測…はしてませんが、
あきらかに弾道は下がり、球の飛び出しの感じもよくなり
ご本人曰く
「久しく こういう当たりはなかった…です。」とのコト。
おそらく…ですけれど、
こんな 外から…、アウトから振ったら
ボールに当たらない、空振り、
ヘッドの先っちょ とかに当たっちゃう…
そんな風に思っていたのではないか、と思います。
寝かせて、遅らせて振る弊害は
からだの痛み、故障を生みますが、
弾道や距離としては
やはり飛距離を伸ばすための構成になりにくく、
かつ 短い距離のアプローチに安定性を欠くコト です。
飛距離とスコア 双方ともに
問題を生み易くなります。
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