20200701

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: スイングやその概念はゴルフクラブによって造られる


多くのアマチュアゴルファーは
  ゴルフクラブのコトについても 殆ど知りません。


ごく一部、
%として数えることの出来ない程度の「ゴルフクラブ好き」を除き
自分の使っているクラブのシャフトの硬さ も知らない、
もしくは興味のない人が大多数、ほとんどと言えます。

良くあるパターンで
シャフトには工業規格の安全性を記したマーク
(セーフティグッズ)マークが付いていて
それを見て シャフトの硬度 は  だと思っている人もかなり居ます。

また メーカーや機種を問わず
シャフトがS表示なら共通して 「同じ硬さ」と信じていますし、
手に負えない
 日本のゴルファー共通のBGM(バックグラウンドミュージック) として
✋ゴルフが上手になる 👉シャフトを硬くする
✋上手くなるほど硬いシャフトを使う

という カルト宗教の教え を秘かに信じています。
(弊社のソレ の方が遥かに害が無いと思います)

まあ アマチュアゴルファー、趣味や娯楽で
ゴルフを楽しんでいるのですから 
そのシャフトの硬さ信者論は害があるから 少々、頭痛がしますが、
ゴルフクラブのコトに詳しくないのは普通でしょう。

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ただし 最低限の知識 として
知っておいて頂きたい、
普及? 啓蒙? するにはかなり無理があるかも 知れないのですが
知っておいて頂きたいコト があります。


通常で言うと 要らない・必要の無い情報ばかり を集め
ゴルフクラブに関する シンプルで もっともな情報は
殆どしらないまま ゴルフクラブと付き合うコト になってしまっています。



✋✋✋それは 良くも悪くも

「スイングはゴルフクラブから影響を受けていく」
「ゴルフクラブによってスイングは造られてしまう」


というコトです。


弊社は ものすごく柔らかいシャフト、重いヘッドを専門
としていますが、ポジショントークとして それをお薦めしたい
というコトではなく、
使っているクラブ、使ってきたクラブ によって
 スイングは ある程度、否、ある程度以上 作られます。

先日体験した フィッティングの話し です。

1.新しく フルセットを購入されました。
2.硬さを揃えるため 表記上、 Sシャフトの硬さに統一しました
3.内情では 軽量スチールのアイアンが遥かに硬く
 ドライバーのソレと比べ 4~5フレックス 硬い状態 です。
 (ドライバーをRとすると アイアンはX、もしくはXXの状態です)
4.セットの中では フェアウェイウッドが一番柔らかく、
 2本あるユーティリティ 同じメーカー、同じ機種、
 同じシャフトの硬度表記にもかかわらず 硬さ に差があります。

ラウンドも数をこなし
「スコアも良くなってきたので 次のクラブのシャフトは硬くする」
という 例のカルト宗教の教え に沿い
新しいクラブは 表記上 硬めに設定しましたが、
それは ✋番手によってかなりのばらつき がありますし、
機種によっては 実質、シャフトが柔らかくなったモノ すらあります。

まず こうなると
ヘッドの大きな、シャフトの長い ドライバーを苦しみます。
何故なら 練習場での練習、
アプローチも含め 7割以上のショットは
X,XX相当のシャフトの硬さのアイアンで行うから です。

練習量や頻度、期間によっても異なりますが、
アイアンとドライバー
(シャフトの硬さの違い)では ボールの置き位置、
 左足寄り、右足寄り 加減は大きく異なってきます。
👉ドライバーが左足寄り 👉アイアンが右足寄り
✊多少、であれば いいですが、
その差が大きくなれば、同じタイミング、同じ感じ、
同じスイングでは対応しきれなくなりますから
ゴルフをするのに 2種類のスイングが必要になってきます。

さらに問題になるのは・・・
 セット中で ダントツに柔らかいフェアウェイウッド です。
シャフトの硬さから 考えると 左足より にボールを置きたい
ところ……ではあるのですが、
根本的に オーバースペックのクラブを
フェースターンで打つコトを目標に 練習してきている人
にとっては ヘッドに奥行きのある(重心深度方向)のある
フェアウェイウッドを 左足寄りのボール位置で打つ
というのは ダフリ、ダフリトップ、チョロを誘発する原因になります。
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フェースターンでスイングすることを基本 とする人
にとっては シャフトの柔らかさ は
インパクト時のヘッドの来なさ加減を増やすコトになります。
しならせる~しなる量が増える は
クラブが短くなる というコト です。
しなり戻す は クラブの長さが増える というコトです。
ドライバーは まだ 空中のボールを打つので
それを許容する空間がありますが、
地面にあるボールで それを行うとなると
 地面がそれを邪魔します。



・・・と言う話 なのですが、
この体験を経て、お金や時間をかけて
レッスンを受ける以上の「秘かな教え」がからだに染み込まれます。

それは スイングの技術以前の
もっと根本的なショットにおける概念のようなモノ で
知識と実体験を持って 時間をかけて払拭しなければならないほど
深く、おそらく生涯のゴルフを通して 解消できない感覚でしょう。

練習場で数多く打つ XX相当の硬さ のシャフトのアイアン
を打つのには 速いリズムの無茶振りが必要 です。
当然、それが自分のリズム、テンポの基本 になります。
「ゆっくり振れ」
「ゆったり振りたい」

と思っても、そう打ったら 当たらないのですから。

しかし、ドライバーをそれと同じように振れば
 硬さが異なりますから 上手く行きません。
ですので アイアンのショットが良くなってきても
 自分のスイングの自信 にはつながり難くなる訳 です。
また 年齢や練習頻度 にもよりますが、
その硬さ(XX相当)のオーバースペッククラブを
打ちこなすには かなりの練習量、定期的な頻度 が必要で
それは 肘や手首、腰などに相当な負担を生みます。
 それも ショットの自信を失わせていく要因です。


ドライバーにおいては
違うテンポや間の取り方 など 工夫が必要ですので、
スコアを重視するのなら 飛ばしはあきらめ
ただ 当てるだけの ドライバーショットを作るしかない訳 です。
4~5フレックスも柔らかい ドライバーに照準を合わせると
アイアンが打てなくなってしまい…、
練習場で打つ 大半のショットが気持ちよく 無くなりますので…。

フェアウェイウッドに至っては
「俺はフェアウェイウッド苦手!なんだ」
という 苦手意識が払しょくできず、
生涯 付きまとうコトに為り、
次のセットを買い替える時は
ヘッドに奥行きの有る フェアウェイウッドは除き
ユーティリティで固める セットの可能性も匂います。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります