20191005

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: からだの使い方で大きく変わるロフト、弾道、距離



ある質問を頂きましたので
 その回答をしつつ その問題点を考えてみます。

3種類の同じロフト₍ロフト25度₎のクラブがあるとします。

①38インチの5番アイアン
②39.5インチの4番ユーティリティ
③40インチの9番ウッド

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ヘッドの差で言うと
①→②→③になるにつれ
ヘッドの形状通り、重心の深さが増していきます。

実はこれはクラブの長さと関係があります。

ヘッドの重心は インパクト時にボールに対し
何かの作用があるのではなく、
その重心位置によって どんなヘッド軌道、ヘッド姿勢になりやすいか
というところがポイントです。

クラブは 入射の角度、ボールに入ってくるヘッドの上からの角度が
緩くなるほど 打ち出しの角度は高くなります。
✊実質ロフトが緩くなるのと同じですね。
 ココがクラブの妙と言えます。
 単に物質ロフトが増えれば ボールも上がりますが、スピンも増えます。
 それでは距離が出ません。
 長さとロフト、そして重心構造によって
 実質ロフトは増やし球は上げやすくしても、スピンを抑制する
 という機能が 長さ・ロフト・重心構造によって作り出されるのです。


①→②→③の順に重心の深さが増すことによって
単純な長さの効果+アルファで 入射角度を緩くし
 上がり易さを作っています。

ですので 上記3種のクラブは
クラブの長さ順に 38/39.5/41の順で
①→②→③ 打ち出し角度が高くなります。

逆にスピン量においては
長さが長くなり入射が緩くなるほど少なくなりますので
①→②→③ の順でスピンは少なくなります。

これに長さによるヘッドスピードが加わり
③が俗に言う 高打ち出し/低スピンになるので
一番距離が出やすくなります。
①は打ち出しは低いですが、スピンは多いので
ボールが高くなるのは奥です。ゆえに着弾₍着地₎角度がきつくなり
ボールが止めやすい(3種の比較ですが)弾道になります。
  ✋理屈上は……ですよ。

同じ飛距離と仮定し、比較すると
弾道の質は異なり
①は一番高くなるのは奥
③は一番高くなるのが大げさには真ん中 となります。

MVI_0874Trim_Moment


ここで問題になるのが
元々長さがあり 入射角度の緩くなり易いフェアウェイウッドは
重心が深く 長さ以上に入射角度が緩くなり易い というコトです。
形状的にも バンス角度はないですが、バンス(ソール)の奥行きがあるので
ソール後方(バンス)が地面と干渉しやすいということです。
これが 多くの人が フェアウェイウッドを苦手とする原因です。

全部が当てはまるとは言い切れませんが、
体の回転を 骨盤~胴体ではなく 肩で行っていると
ダウンスイングからインパクトにかけ 体が開き上を向くので
本来の軌道よりも上向きの軌道
つまり より緩い入射角度、もしくは上がり軌道
になります。

✊それは傾斜地の得手不得手にも出てきます。
MVI_0748Trim(5)Trim(2)Trim_Moment(3)MVI_0748Trim(5)Trim(2)Trim_Moment(4)MVI_0748Trim(5)Trim(2)Trim_Moment(5)






短めの アプローチショット で調べてみましょう。
骨盤の向きではなく、このように
肩を揺さぶって 疑似回転をしていると
アドレス時に比べ 頭が右に倒れ 体も右に倒れます。
フェアウェイウッドは アプローチに比べ
スピードが速いので誤魔化せてしまいますが
短めのアプローチのスピードでは ボールがフェースに乗らず
こぼれてしまいます。
アプローチでは このような振り方でボールを打つと
ボールのスピードが乗り切りません。
ゆえに必要以上に速く、強く打つことになりますから
ミスを誘発しやすくなります。
しゃくって振ってしまうと スピードの割にスピンも入りませんから
スピンの効かない 上がらない こぼれた球を意図時に打つ
特殊なショットと言えます。

それもこれも 体の回転。。。 その体というのをどこか
ちゃんと定まっていない 可能性があります。


✋スイングの基礎構造である体の回転
 そのまた基礎である からだ というのがどこなのか?
 が正しくないと
 クラブの単純な、そして重要な機能が活かせなくなってしまいます。

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