(6531ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)
全英女子オープンで優勝した渋野日向子(20=RSK山陽放送)が、体調不良を
訴えながらも11位で発進した。

国内凱旋(がいせん)試合は4バーディー、2ボギーの70で回り2アンダー。
トレードマークの笑顔は少なめで「頭と喉が痛い」と漏らした。
それでも全英で圧倒的な強さを発揮した後半9ホールで、この日も3バーディー、
ボギーなし。首位申ジエ(31=韓国)とは3打差。2週連続Vを射程圏にした。
足取りが重い。いつものシンデレラスマイルも、少なめだった。前半を終えると、
渋野はロッカー室へ駆け込んだ。約40分の休憩中に睡眠をとり、力を振り絞って
後半へ。見せ場は12番パー5。56度のウエッジで打った残り50ヤードの第3打は
、ピンを直撃。その衝撃でカップが壊れた。担当者が修復した後、約6メートルの
バーディーパットを沈める。大歓声を浴びると、ようやくいつもの元気が出てきた。
「夏休みなので、小さい子がたくさんいて『日向子ちゃん頑張って~』とか
『好きです!』と言われて、めちゃうれしかったです。美寿々さん(同組の成田)は、
私の足取りが重いと、後ろから背中を押してくれた。ありがたかったです」
疲労を言い訳にしない。ただ結果を出していく。笑顔のシンデレラはやっぱり、強い