【読者様からの質問】
「いつも的確なアドバイスありがとうございます。
今回MP59の5~PWのヘッドだけを友人から譲り受けました。
サブで使用し、良ければエースに昇格させたいと思ってます。
フェアウェイウッドについてもオススメをお聞きしたくメールしました。
ドライバーはスペアにレガシーブラック、ファイヤーエクスプレス65SX(初期型)45、320g D2
フェアウェイウッドはブリヂストンj15の3Wと5W使用検討
その流れでストロングロフトを生かしたシャフトをと思ってます。
フェアウェイウッドとアイアンのシャフトは何がよろしいでしょうか?
ウッドとの流れを切り離した場合もお聞かせ願えれば幸いです。
当方、168cmm 73kg HS47平均 タメが強めなドローヒッターです。
現在は120X使用中です。
それよりもややアンダースペックでと考えてます。
よろしくお願い致します。」
【倉木真二の回答】
ストロングロフトのアイアンの目的はタメ、ハンドファースト、ダウンブローをあまり強くせずにインパクト時のロフト角を少なくし、かつ、クラブヘッド入射角が強いダウンブローではないスイングに対応したソール形状にすることで、そのようなスイングに対応することです。
早い話、タメとダウンブローという高度な技術を持たなくともそれなりの弾道を打てるというクラブです。
メリット、デメリットがありますが、タメが強いタイプには基本的にあまり向きません。
また、ネック軸周りの慣性モーメントが高い(いわゆる重心距離が長い、ヘッドがターンしにくい)ヘッドは重く感じますのでシャフト重量は少し軽い方が良いです。
例えばネック軸周りの慣性モーメントが低いマッスルバックにダイナミックゴールドを装着した場合とネック軸周りの慣性モーメントが高いストロングロフトキャビティにダイナミックゴールドを装着した場合、クラブ総重量やスイングバランス、クラブ長などが同じでもキャビティの方が明らかに重く感じるようになります。
特にネック軸周りの慣性モーメントが高くなるとタメが強いスイングタイプの場合は反応の悪さから振り遅れやすくなりますのでスイングのタメを弱める調節が必要になります。
タメが強いスイングタイプの場合は振り遅れないようにすることが基本となりますが、リリースの強さによって個人差ありますので、あくまで基本です。
ドライバーシャフトの流れにフェアウェイウッドとアイアンシャフトを合わせるならフェアウェイウッドはVR7、アイアンはMCI100、110、NS1050、KBS105Sなどが妥当です。
ウッドとの流れを合わせないアイアンシャフトということですが、タメが強いということであれば手元が硬めのタイプが基本となりますのでKBS105S、NS1050S、MCI110などが妥当です。
粘りを感じて先端が少し安定しているのはMCI110S、切り返し時の粘りとインパクト時の先端の走りを求めるならNS1050、シンプルな弾き系の剛性であればKBS105が良いです。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ