あと4回分のネタは既に決めてボチボチ準備中で、これくらいせんとブログは続かんで。
まぁブログも廃れてきたけど、ワシはネタが尽きてお手上げになるまで、
マイペースで、細々と、しょーもないことを書き続けていきますわ。(笑)
え~先日に続いてまたまた31年前という昔のゴルフ本の書評です。
古さの理由の一つには、ワシもかなり数多くゴルフ本を読んできたので、
古い本にしか読みたい本がないという悲しい現実があります。(T_T)

「ボビー・ジョーンズ ゴルフの基本」
ロバート・T. ジョーンズ (著), 水谷 準 (翻訳)
ベースボール・マガジン社 1986年
<内容>
「本書の狙いはストロークの各段階の正確なアクションをイラスト多数を使って分かりやすく紹介することに尽きる。よいフォームとは単純になれることに他ならない。イラストとテキストはプレーヤーをまっすぐグリーンへと狩りたてずにはおかないだろう。ボビー・ジョーンズのゴルフの神髄に触れ、もう一度基本を見なおしたい。 」
<目次>
1グリップ
2スタンス
3バックスウィングのスタート
4バックスウィングのトップ
5ダウンスウィングのスタート
6ダウンスウィング
7インパクト
8フォロー・スルー
9復習
10打球の諸相
訳者としての解説
ボビー・ジョーンズのスパイクの跡
著者のロバート・T. ジョーンズ はあの球聖ボビー・ジョーンズの本名です。
ボビー・ジョーンズのことを知らないのはゴルファーじゃないので、改めては説明しませんが、
この本は「ダウン・ザ・フェアウェイ」、「ゴルフのすべて」に続き出版された基本のゴルフレッスン書です。
これがアメリカで出版されたのは1968年で、ワシが読んだのは、日本版1971年6月第1版第1刷の1986年7月第1版第6刷ですので、実際は46年前の本になりますな。(笑) ただ新装版も1989年に出てるみたいです。
最初に著者ボビー・ジョーンズの言葉として、「これは画帳である。わたしのゴルフについての著述から抽出したトニー・ラヴィエリの視覚に訴える作画の絵本であり、わたしとしては絵がこの本を作らせたともいえる。よいフォームの真髄は単純化にあるので、ゴルフストロークのいろんな段階の正しいアクションを、行きとどいた絵としてゴルファーに呑み込ませる一連の画像を提供することにある。 」との前書きがあります。
そのためか?この以前見たような独特のイラストに何故か引きこまれますね。
調べたらトニー・ラヴィエリは「モダンゴルフ」のイラストレーターであるアンソニィ・ラヴィエリと同一人物でした。
そしてまた秀逸なのが翻訳の水谷準さんの解説であり、
「わずか2秒たらずのゴルフスウィングの科学的追及はあくまでも細密でなければならないが、それを正しく完璧に実施するには、最も単純で簡略化されたものでないとゲームに耐えられない。」
「彼は自己の体験と、築き上げた理論とから「ゴルファーが学ばなくてはならない基本と、誰にでもできるクラブの操作」とを僅か100頁にも足りない本書の中で、ラヴィエリのイラストを利用しながら述べつくして余すところがない。この書は、100倍にも引き伸ばしがきくエキス飲料のようなものである。剣豪宮本武蔵は「五輪の書」によって剣法の極意を伝えたが、ジョーンズは本書によって、スウィングの極意をゴルファーに献じたのである。」との前書きです。
そして、「この本は極めて基本的なことだけとりあげて、できるだけ枝葉のことを省いている。ゴルフの基本には「新しさ」がないのは当然であって、「よりよいもの」への探求もない。ただ単に「正しいもの」の設定があるだけ。よりよいものは、正しいものを体得してから個人独自が探求すべきことである。」との言葉。
さすが翻訳がハンディ7の文壇一の腕前の水谷準さんらしく、巻末に各項目の補足解説が書かれていて詳しく丁寧です。



え~ワシが今までこのブログで書いてきたボビー・ジョーンズの書籍は以下の3冊です。
筆者が25歳のときに出版された回想録である
「ダウン・ザ・フェアウェイ」著/ボビー・ジョーンズ、O・B・キーラ―、訳/菊谷匡祐
絶頂期に著されたゴルフ理論の集大成である
「ゴルフのすべて」 著/ボビー・ジョーンズ、訳/永井 淳
新聞連載コラム47編を編集した
「ボビー・ジョーンズ ゴルフの神髄」著/ボビー・ジョーンズ、編/シドニー・マシュー、訳/前田俊一
その出版年度は、Down the Fairway with Oscar Bane "O.B." Keeler (1927), The Rights and Wrongs of Golf (1933), Golf Is My Game (1959), Bobby Jones on Golf (1966), Bobby Jones on the Basic Golf Swing (1968)になります。
この本はボビーの著作としては後期の作品で、ゴルフ論はこの当時でさえ情報過多になりすぎてるために、極めて基本的なことだけを取り上げ、できるだけ枝葉のことを省く努力をした本です。
だから、あまり面白くないと言えばそうですが、ベン・ホーガンの不朽の名作「モダンゴルフ」も訳した水谷準さんらしく解説もしっかりされていますので、今の時代でも一見の価値はあると思いますな。
え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★です。(★3が満点)
from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)