20171003

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: 【投稿】夏休みの思い出

ロイヤルドーノック No.10  147yards  par3

 

悶絶時代には想像もできなかったが、
ついにリンクスの風に負けない球を打つことができた。

(注:成功率はまだ高くないが、
頭で理解したことが実践できれば成功することがわかった)

 

9番ホールを登りつめ、
後半の10番ホールのティグランド横には売店があって、
女の子が飲み物やスナックを売っている。

 

一息ついて折り返しだ。

スニッカーズをかじりながらグリーンを眺めていると、
フラッグが右に折れ曲がっているのが見える。
風は正面からこちらに向かってさらに強くなっている。

147ヤードなので、一番手上の6番を選択した。
悶絶時代一番練習した馴染みのクラブだ。


ドーノック湾から容赦なく吹いてくる強いアゲンストに向かって、
歯を食いしばって腕づくで無理やり立ち向かっても
到底私に勝ち目はない。

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今日はオーストラリアから来ているご夫妻と一緒だ。
ドーノックは10年ぶり二度目だとか。
9番ホールでは私のドライバーショットが風に押もどされて、
右の深いブッシュに吸い込まれてしまった。
ご主人のボールも私と同じ方向に持って行かれた。
それも立て続けに2回。
奥さんの方は非常にステディなゴルフ。
淡々と鼻歌交じりでフェアウエイを一人キープした。
余計な力を感じさせない、綺麗なスイングだ。

 

さて10番ホールのティグラウンド。
私は奥さんに続いて2番手。
6番アイアンを手にして目をつぶった。

念願の風に負けない吹け上がらないボールを打つためには、
先ほどのように無理やり力を入れては太刀打ちできない。
できるだけゆっくりうしろを向いて
グリップエンドを少し押してあとはそれに従う。
あとは何もしないことを心に誓った。

 

グリップが降り始める、体が動き出す、
気持ち良い打感、いつの間にか左足に体重が乗っている。
・・・この感覚は今でも残っている。

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我に帰ると、同伴のお二人から
”Beautiful! Marvelous Shot!!”の掛け声。

ピンの左を狙ったボールはドーノックの風に押され、
グリーン上に落ちてピンに寄っていく。奇跡的に
OK

バーディの位置で止まった。
以前の玉だったら、吹け上がり、
スライス回転がさらに風によって増幅されて、
多分手前のバンカーかあるいはそこまで届いていなかったと思う

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