Question
練習方法に関しての質問です。
ミクシーのバーチャル・ゴルフ・教室を読んでいて
エアーだとかイメトレなどの練習が必要だと書いてあったのですが
その意図や方法などがいまいち分かりません。
具体的に何をどうやれば良いのか教えてください。
Answer
高橋塾のサイトに書いてある練習方法は
決して独自に開発した、怪しいものではありません。
アメリカでもその昔から行われて来た、
王道を行く方法なのです。
まず、エアーで行う方法です。
これは最初に体の動きをある程度定着させる時や
それぞれの動きを同時に合わせる時に使います。
また、ウォーミングアップにも使えますので、生涯行う方法です。
手首だけの練習、腕と手を合わせた練習、ボディーターンだけの練習
そして、ニーアクション、切り替えし、ダウンスイング、インパクトゾーン、
押し込みからフォローなど、それぞれの動きを習得する場合には
クラブを使ってヘッドの正しい動きを見ながら体にその動きを記憶させますが
ボディーターンはクラブは必要ありません。
軸がブレないように鏡で見ながら、肩を180度回転させる運動から
それにバンプのタメを入れたり、また蹴りや押し込み、
引き落としや腰の逆回転などの動作を足して行くと
それぞれの動きを筋肉が記憶していきます。
もちろん、毎回同じ動きでの反復をしないと遠回りしますので
必ず鏡を見ながら確認し、思った事と違う動きになっていないか
などを確認しながら毎日行います。
そして、余裕ができたら手先の角度まで正確に意識し、
クラブがどこを通っているかなどをイメージしながら反復します。
これらの全ての部位が正しい動きになり、それらを全部合わせる段階でも
このエアーによる定着練習が必要です。
この効果は必ず出ますが、この段階で球打ち練習をすると
球に神経が行ってしまい、正しい動きができないどころか
思った通りに動けたかどうかすら確認できません。
エアーで全ての動きが同時にできるようになったら、
今度はクラブを握っての素振りです。
素振りと言ってもまずは「なぞり」です。
なぞりとはそれぞれの確認ポイントで、その位置に手やヘッドが来ているか
などの、正しいフォームになっているかの確認ですので、
やりにくい部分は止めたり、スローモーションで
正しい軌道をなぞる事をいいます。
そして、それができていたら、今度は通常の少し遅い速度で素振りです。
自分がどう動き、何を忘れたかが振った後に思い出せるような速度です。
これは慣れると徐々に早くしても覚えていられるようになります。
これらの練習が、打法を改造したり、あるいは初心者が動きを習得する際に
もっとも効率の良い方法で、確実に正しい動きが身につく方法です。
また、その効果を上げるためにイメージとして頭の中で振ります。
実際に振っている時の感覚を思い出し、シュミレーションするのです。
また、目指すプロのスイングを思い出して、それを画像として描くのです。
これは昔から行われていたのですが、最近の研究でもそれが証明されています。
1ヶ月間腕にギブスをはめていて、運動能力が22から12に落ちたのですが
同じようにギブスをはめていても、イメトレをしたグループは16にまでしか
落ちなかったという報告がありました。
練習をしていないと筋力が落ちるだけではなく、脳や神経回路も鈍るので
落ちなかった4の分はイメトレの効果と言えるでしょう。
エアーとイメトレは初期の段階から一流プロになっても必要不可欠な事
であるということがこれらの研究で明白になりました。
これは実際に球を打つだけが練習ではないという事です。
フォームがある程度定着し、縦距離を合わせる段階になったら
球打ちは必要になりますが、まだ動きができていない間は
かえって球は邪魔になる事もありますので、練習内容はその段階によって
最も効率の良い方法を選ぶ事が大切です。