20170830

ModernSwing21: ゴルフのレッスンについて


Question

初心者なのでレッスンを受けようと思っています。
近所に大型の打ちっ放しと、小さな打ちっ放しがあり、
大型の打ちっ放しは初心者コースで「週一で10回のレッスンで2万1千円」
小さな打ちっ放しは個別の能力に合わせたレッスンで「週2で月8回で1万円」です。

大型は年配のレッスンプロが3人いますが、
小さな方はツアーに出たりするレッスンプロがいます。
早く上達したいので週の練習回数が多い
小さな打ちっ放しの方に行こうかなと考えています。

どちらがいいと思いますか?
また、大体どのくらいの期間でレッスン辞めれるものでしょうか?


Answer

週一のレッスンはエンジョイゴルファーなどの、一般的なゴルファーを
目指すために作られたスクールだと思います。

そして週2の方は本格的にゴルフを習得したい、という人向けで
こちらの方が早く上達する可能性が高いと思います。

これからゴルフを始める方にとっては、
近い所で安い方が良いと思われるでしょう。
しかし、将来的にシングル以上になりたいという方にとっては、
いい加減なレッスンでは、途中で一度崩し
また最初から途中でやり直しになる事があります。

日本のレッスンには大変重要な物が欠けています。
それは基礎です。
毎回同じ姿勢で、同じ球の位置で、同じ軌道で動くという
基本的な事を教えていません。

それでも幼少期から毎日500球打てば、運動神経が良く
器用な人は上手くなってプロになる人もいます。
これでは手探り状態です。

したがって、その一握りの人以外は途中で断念するか
遊びとして続ける程度で終わってしまいます。

ゴルフに一番大切なのは再現性です。
この再現性を高めるには、毎回同じ事をしなければなりません。
したがって、フルスイングならば一種類にして何年も練習しないと
フォームが固まらずに同じ事ができなくなります。
再現性を高めるにはワンスイングにすると言う事です。

ところが、基礎を教えてもらっていない人は、毎回違う前傾角度や
球の位置で練習していますので、何種類も何十種類もの違う軌道で
練習している事になります。

アームシャフト角を変えてみたり、トップの位置を変えてみたりで
いつまで経っても同じ事ができないのです。
これでは20年経っても同じ所を行ったり来たりするだけです。

ツアープロでも、幼少期から始めて慣れで上手くなった人は
この基礎がなく、何種類もの打ち方で打っている人もいます。
ただ、天才的に上手いので、この遠回りを練習量で埋める事ができるのです。

レッスンプロは80で回れればその資格がもらえるのに対し
ツアープロはアンダーで回れなければ手が届きません。
このレベルの違いは大きいので、ツアープロに習った方が
より正解に近いかと思います。

ただ、それも名選手名監督にあらずで、自分の練習が忙しく
人に教える時間を惜しんでいたり、人に伝えるのが下手な人も多いので
一概には言えません。

目標ややる気、目的などによって個人の価値観で決めれば良いと思いますが
いずれにせよ、ゴルフはいくらでも遠回りしますので、基礎と基本動作だけは
将来を大きく左右しますので、しっかりと教えてくれるところが良いでしょう。

また、ゴルフはレベルによって雲泥の差があり、
100前後で回るには、ほとんど握り方や立ち方を
教えてもらう程度で良いのですが、
習った動作を崩さずに定着させるには、ズレを修正してもらうために
週一、隔週、月1と回数は減らしても、3年くらいは通わないと
習った事が全て消えて身に付きません。
しかも、その間に悪い癖が染み付いて取れなくなるのです。

簡単な打法でしたらすぐに動きは覚えられますが、
必ず忘れたり、ズレたり、崩れて、一人ではまず維持ができません。
基本動作を習った後のフォローレッスンの方がむしろ大切で長くなります。

また、グループでのレッスンはほとんど5分程度しか診てもらえず
先生が代わると逆の事を言われたりしますので、数ヶ月経ったら
個人レッスンがお奨めです。

ゴルフほど勘違いが多く、教え方に問題がある物はないかも知れません。
日本は歴史が浅く、動画で真似する事が一般化したのは
YOU TUBEができたつい最近です。

それまでは我流の先生にいい加減に習って、また我流で上達するしか
手立てがなく、邪義や低レベルな技術、古い打法や商売目的によって
大混乱している世界です。

十分に気をつけて選択してください。



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