Question
ゴルフ歴10年です。最高スコアは１３０。
毎週週末には練習場へいき、２００球くらいうっています。
５年前からレッスンプロにも習い練習していますが上達しません。
昨日より突然ボールが右に行きほとんどゴロ。
何回打っても右へのゴロ。
それ以前はそれなりにまっすぐで上に飛んでいましたがその、
なぜ突然右にいくゴロなのか全く原因がわかりません。
かたや新入社員でゴルフをやりじめ半年でスコア１２０。
まったくセンスがないのはわかりますが、せめてまっすぐ、
上にいく打ち方教えてください。
Answer
ゴルフは年数ではありません。
１０年練習していても、定着しないやり方、
完成度が上がらないやり方が大変多くあり、下手を固めたり
改造や改善などで安定しない人が大勢います。
一方、半年しかやっていない人でも、偶然
そのやり方が合っていたり、偶然に当たる事があります。
しかし、もし彼が質問者さんと同じやり方をしているのでしたら
恐らく１０年後には一緒になるかも知れません。
まず、ゴルフにはスイング打法があります。
その打法はピンきりで難易度ＡからＨまでさまざまです。
また、世界のトップ選手の主流は３～４種類に集約できます。
もし自由に勝手に振ったとしても、当たることは当たるのですが
ゴルフは再現性ですので、何度も同じ事ができなければなりません。
しかし、好き勝手に振っていると、無限大のやり方になり
軌道や動作も無限大になってしまいます。
このそれぞれの部位の数多くある動きの中から
一つずつを選んで組み合わせたのが打法です。
ゴルフはこの一つの打法で毎回同じ事をする、という
単純作業なのですが、勝手に振っている人は余計な動きや
毎回違う軌道で振っているためにその打法が定着しないのです。
幼少期から感覚だけでどうすれば当たるかを試行錯誤で見つけ
それが固まった人などは、その打法や動きなどには関係なく、
自分流の動きをある程度感覚だけで定着させることができます。
その動きで致命傷な部分だけプロに修正してもらうだけでも
立派にプロとして賞金を稼ぐだけの腕前になっている人も大勢います。
ところが、その感覚は長続きしません。
数年間は定着しているのですが、
徐々にズレていき、いつかは崩れてしまいます。
このズレを調整して、常に同じ動き、位置、タイミングに
戻しながら同じスイングをしなければなりません。
ところが、感覚だけで一時的に上達した人は
どこに戻して良いのか、あるいはどこがズレているのかすら分からず
迷路に落ちて抜け出せなくなるのです。
シード権を失い、若くして引退という人や、全英オープンに優勝しても
崩れて再起できず、ゴルフ自体を辞めてしまうトッププロもいるのです。
ゴルフは最終的には完成度です。
飛距離は技と筋力ですが、安定性はどれだけ再現性が高いかですので
３年でプロの試験に通った人がいるかと思えば、３０年して
やっと１００が切れるようになった人など、その上達の期間は
何をどう習得し、維持できるかに掛かっているのです。
これは個人の才能やセンスではなく、遠回りしない上達法にあるのです。
たとえば１３本の番手の違うクラブの振り方を一種類にすると
その軌道だけ覚えれば１３本全てのクラブで当たるのですが、
間違った方法で練習していると、１３種類の違う軌道を体が覚えるまで
完成度は上がらないのです。
また、ＰＷとＤＲではトップの深さが違いますが、
全く同じにして練習していると、これも１３種類の力や
速度の加減の違う振り方を覚えるしかないのです。
そして、さらに球との距離などは目分量で、常に同じ位置で打っていません。
番手が違えば当然距離も違うのですが、持ち替えた時に
すぐにその番手の距離に立てるようになるには相当な期間が必要で
体調や足幅などによって、毎回ｃｍ単位で違う距離になっていることがあります。
これらは基本通りにやっても難しいゴルフを、意味なく
ただ難しくしているだけで、気が遠くなるほどの遠回りを、
ほとんどのゴルファーがしているのです。
偶然定着安定し、上達した人でも、ズレを放置しておくと
スイング自体が崩れてしまいます。
一度上位に行っても、すぐに転落する人はこのケースで
自分では修正できないのです。
基礎を勉強し、自分がどう動くのか、基準を設けて
常に同じ動きをするということを頭で理解できていないと
ズレた時に戻せません。
ほとんどのゴルファーは砂上の楼閣です。
地盤を固めながら高層ビルを建てないと、いつかは総崩れするのです。
センスだの才能だの、そんなことを言っている人は
この物理的なメカニズムや上達法を知らないということです。
レッスンプロでも中級クラスの人がほとんどで、これらの
基礎を教えている人はほとんどいません。
しっかりと原理を勉強して、無駄で意味のない遠回りせずに
最短で上達する方法を習得していただきたいと思います。
詳細はミクシーのバーチャル・ゴルフ・教室というコミュニティーに、
そのほとんどが書かれています。
