Question
最近、系統に分けると以下の2つの理論があると思います。
1. ダウンスイングでクラブを前倒しする
@桑田泉さん
@武市悦宏さん
@ワールドゴルフスイングラボ
2. ダウンスイングでクラブを寝かせる(右手のひらが空を向くように)
@森守弘さん
私は1.系の理論をするようになって、急激に飛距離が伸びました。
6番アイアンで160yくらいだったのが軽く振っても180y飛ぶようになり、
調子もいいのですが、森さんも、海外仕込みで陳プロが師匠なので、
たまたまいまが良いだけで、2の理論を支持した方が良いのか迷ってます。
真逆の理論ですが、一体どちらが正しいのでしょうか??
Answer
まず、ゴルフの打法を日本のガラ系の2種類に分けた事で
とんでもない迷路に陥る危険性を感じています。
それは遥かに優れたいくつ物打法を除外しての分類だからです。
世界の打法は進化していますが、日本独自に変化した打法は
その特徴だけで比較できる物でもありませんし、
力で叩けば飛ぶのは当然です。
スイングは力を入れる前に、重力や体の張りを最大限に活用し
できるだけ力を必要としない基本動作から出発するのが理想ですが
最初から手の力で、より力が入る方法で飛ばしても、手打ちの頂点
になるだけなのです。
前倒し理論は力でリリースをし
早めにリリースを開始することでパワーを出します。
それに対し、フェースターン理論ではレイトヒティングと言って
リリースポイントを遅らせて、短い距離でフェイスを返すという手法です。
この両者は決して相反することではなく、いつリリースをするか
というリリースポイントの違いで、力加減やタイミングを言っています。
前倒しをするという意識から力が入って、その力によって
飛距離がでたのですが、これをレイトヒティングにすると
同じ力量であればもっと飛ぶことになります。
しかし、リリースを一瞬で行うと手先でこね回す事になり良くない
という反論があり、両者は対立しているように見えるのも事実です。
スイングはより効率を上げることが大切です。
前倒し理論はヘッドは横振りに近くなり、決して効率が良いとはいえません。
また、クラブを寝かせたまま下ろして来るのを否定していますが
欧米の最新の主流はレイドオフ気味のこのフォームですので
どちらも世界の最先端打法とは違っている点がいくつかあります。
40年も前の理論の一部を強調し、最新の打法として宣伝しているサイト
もありますので、三流雑誌的なキャッチフレーズには気をつけましょう。
スイングの基本は昔から変わってはいませんが、
フォームや技術は相当進化しています。
どちらも、その世界の進化とは違う方向であって
同じ打法で変えたくない方は参考になるとは思いますが
これからトップを目指す人は、タイガー打法などの
世界のトップ打法を習得されることをお奨めします。