国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯
最終日(11日)◇登別カントリー倶楽部(北海道)◇6750yd(パー72)
最終18番グリーン。4m半のバーディパットに臨む鈴木愛は、自分の心に
言い聞かせていた。「自分は誰よりも練習量では負けていないんだから」。
最終組の3組前で回った鈴木は、パットを打つ前にリーダーボードを確認して
いた。「入れなきゃいけないと思った」というこのパットがカップに沈むと、
右手を高々と突き上げた。満面の笑顔だった。
通算1オーバーで2位に1打差をつけて勝利をつかんだ。この日は4バーディ
、1ボギーの「69」。
スタート前に狙ったとおりのスコアだったが、それでも「3アンダーで回っても、
優勝の確率は低いと思っていた」。
首位と5打差の4オーバーから出た最終日。12番までに2つスコアを伸ばして
迎えた13番(パー3)のティグラウンドでリーダーボードを見ると、自分が首位に
並んでいた。
突如、緊張感が襲ってきて、ティショット、アイアンショットがぶれ始めた。
現在、ツアーでの平均パット数は第1位。会場では、いつも最後まで居残って
練習をしている1人だ。
今まで練習してきたのが、最後のパットに生きたと思う」。
次の目標を問われ「TOTOジャパンクラシック」の制覇と即答した。
勝てば米ツアーの出場権を獲得できる。もし権利が取れたらどうするか?
「行きます!」という答えにも、躊躇(ちゅうちょ)はなかった。
鈴木愛の2年前は、日産マーチに乗って母親と二人で、試合会場を巡り
経費を抑えながら戦っていたが、もう今はどうしてるのかも気になりますね from たかがゴルフされどゴルフ