みなさんごそん時の通り先月、ナイキ社はクラブ・アクセサリー等のゴルフ用品から撤退を表明しました(シューズ・アパレルは継続)。私も昨年からナイキ社製アイアンに変更いたしましたが、その性能の良さに惚れこんでいただけに残念です。革新的なクラブを発売してきた同社ですが、正統派マッスルバックアイアンを作り続けておりました。歴史は浅いですがマッスルバックアイアイアンの歴史を勝手に回顧いたします。個人的回顧ですので内容はお許しを(笑)。
※写真はWEBサイトから拝借いたしました
同社のゴルフ業界への歴史は、1998年にナイキブランドのボール発売からスタートいたしました。当時のナイキの新しいボールは、糸巻き構造とは違い、ボールのセンターに合成ゴムを使ったソリッドボールと呼ばれるものでした。そして満を持して2002年にゴルフクラブの発売が始まりました、その時に発売されたマッスルバックアイアンが「FORGED BLADE」です。タイガー・ウッズとコンビを組んだナイキ社ですが、ナイキ製品を手にしたタイガーの快進撃はご周知のとおりです。タイトリスト社のマッスルバックの雰囲気を纏ったこの「FORGED BLADE」は、見るからに難しい、打っても難しいという超シビアなマッスルバックアイアンです。それにしても無駄のない余分な部分はそぎ落としたマッスルバックアイアンです、生半可な腕では返り討ちに遭うアイアンです。上右下写真のようにタイガーモデルの「FORGED BLADE」も当時発売されました。
上写真が当時タイガーのクラブです。右の方が新しいアイアンだと思われます、スウォッシュマークがマッスルバック部センターに位置し、左下にTWの刻印が入っております。タイガーの全盛期を支えたアイアンです。
2009年に発売されたマッスルバックアイアンが「VICTORY RED FORGED TW」です。小顔なのは前モデルと変わらずですが、多少マッスル部が肉厚になったようです。自由自在にボールを操作できる切れ味鋭い性能は健在で、アベレージゴルファーにはシビアな結果がまっている正真正銘のプロ仕様です。
2010年に発売されたのが、現在もR・マキロイ選手が愛用している名器「VR PRO BLADE」です。仕上げがサテンフィニッシュから、ギラギラのミラーフィニッシュになっております。マッスルバック部は輪郭が曲線から「FORGED BLADE」のように直線へ変わっております。相変わらずの操作性に優れた難易度の高いアイアンです。それにしても良い顔をしていますね、ほぼストレートのネックもナイキ社製マッスルバックアイアンではお約束です。プロ使用モデルと市販品はスペックが違いますが、マキロイ選手がナイキ契約時から継続して使用しているところが、性能が優れている所以でしょうか。一般受けしない正統派マッスルバックアイアンを作り続けているのは、大手ではナイキ社とタイトリスト社くらいでしょうか、クラシッククラブ好きには需要が少ないのに継続して販売してくれるのはありがたいことです。
写真上左がタイガーのクラブ、右がマキロイのクラブです。マキロイのはサテンフィニッシュになっていますね。
2015年に発売された限定発売のマッスルバックアイアンが「MM PROTO」です。2014年の全英オープンでマキロイ選手が同アイアンの2番を使用したことで、一躍注目されていたアイアンです。モダンマッスルデザインと呼ばれるその形状は、トゥ側にウエートを配分することにより重心位置をフェースセンターに近づけているとのこと。当時は超限定発売で世界40セットというプレミア商品、私がデザイン・形状・性能に心を奪われて強く欲しいと思ったアイアンです。
「MM PROTO」発売後直ぐに発表されたのが「VAPOR PRO」です。基本スペックは「MM PROTO」とほぼ同じですが、USモデルのカラーデザインはマッスルバック部がマットブラックになっています・・・これはイマイチ、安っぽく言見えて残念です。国内モデルは流石に需要がわかっていますね、マッスルバック部は「MM PROTO」に近いサテンフィニッシュになっています。「VAPOR PRO」はスウォッシュマークが蛍光イエローになっていますが、個人的に気に入っております。当時私は、キャロウェイ社のRAZR X MUSCLEBACKを使用しており、当該クラブ同様に難易度が高くないマッスルバックを探しておりました。「VAPOR PRO」はその要望を満たしており、デザインでも私の心を射止めておりました(笑)。直ぐに欲しかったのでしたが新製品は庶民には高く、半年待って中古で4万円台にて程度の良いものを買うことが出来ました。シャフトも今まで愛用してきたDG-X100からモーダス120-Sにチェンジしました、見栄を捨てて実を取った訳です(笑)。
モダンマッスルから今後はどのような進化を遂げるのか楽しみにしていただけに、ナイキ社の撤退は衝撃的で残念な出来事でした。短い歴史でしたがマッスルバックファンの期待に応えて発売してきたナイキ社には感謝ですね。
from プロ猿ファーゴル
モダンマッスルから今後はどのような進化を遂げるのか楽しみにしていただけに、ナイキ社の撤退は衝撃的で残念な出来事でした。短い歴史でしたがマッスルバックファンの期待に応えて発売してきたナイキ社には感謝ですね。