Question
どうしても思った動きができません。
一つできると一つ忘れ、課題がつねにいくつもあって
どれかしらができないで振っています。
どうやって理想のフォームを身に着けるのでしょうか?
Answer
スイングフォームの作り方はどんな打法も同じです。
正しい動きをスローモーションで行って、
それを徐々に速くしながら定着させていくのです。
まず、正しい動きを習得することが先決です。
どう動きたいのか、どうするとその通りに動けるのかを理解します。
そして、その動きが部分部分でちゃんとできるかどうかを動画で撮り
それを見ながら正しい動きをしていきます。
その部分ができていたら、次の部分に移り、全ての動きが
思った通りにできるようになったらそれを繋げます。
できていない部分はその部分だけ何度も反復し、
それ以外はやらずに、できるまでその動きを追求します。
そして全体の動きが間違いなくできるようになったらそれらを繋げます。
ただ、繋げてすぐに打てる分けではありません。
一つ一つがつながっても崩れないかどうか、タイミングがあっているかどうかなど
ゆっくりと振りながら、しっかりと記憶できる範囲の速度で振るのです。
一気に普通の速度で振ると、自分がどう動いたか覚えていられません。
これではいい加減な練習となって、下手を固めるだけです。
したがって、理想的な動きができるまで、ゆっくりとスイングし
何日も掛けて反復しながら、少しずつ速度を上げていけば
最終的には思った速度で正しい動きができるようになるのです。
これに数週間から数ヶ月は掛かります。
また、その思った速度で振れるようになってもまだ完全に固まった分けではなく
いつ崩れてもおかしくない状態です。
その期間は立ち上げのウォーミングアップ時にも
同じように最初はゆっくりと動いて、正しい動きを思い起こし、確認しながら
10分くらい掛けて徐々に速くしていくと、上手く立ち上がります。
そして、素振りで思った動きがゆっくり目でも振れるようになったら
少しずつ球を打っていきます。
ところが、球を前にすると違うフォルダーが開くことがありますので
球は一切意識せず、当たらなくても良いと無視して打ち始めます。
空振りしようと、チョロになろうと関係なく、正しい動きを優先します。
そのフォームを崩さないように、同時に球を打つという作業に入ります。
5球以内に芯に当たらない場合は素振りに戻ります。
球を打つ前にはヘッドが同じ場所に落ちていることを確かめて
それから打ち始めますが、ヘッド一つ分もの誤差がある内は
まだ、球を打たずに精度を上げた素振りだけにしておきます。
球打ちはある程度誤差がなくなってから打ちますので、
できるだけ失敗経験を最小限にすることができます。
いきなり最初から球を打ってミスばかりだと
イプスの原因になることもありますので要注意です。
また、同時に何ヶ所も新しい動きがあり、それらの課題を同時に
行うには、素振りの前にエアースイングをします。
シャドーでイメージを作ることで、同時に何ヶ所も動かすという
脳から神経を通じての動きの回路を強くしてから素振りをします。
スイングはそれぞれ、その段階に応じてイメトレ、エアー、素振り、本振りと
内容と選択しながら仕上げていく事が大切です。
また、室内練習場でフォームを作り、ある程度定着したら屋外練習場で
方向調整やタイミング調整を行いながら精度を上げ、安定したら
コースに行って実践で使えるように練習をします。
潜在脳に動きが保存されるには、毎日60回、21日間の継続が必要です。
三日坊主では動きは安定しませんので、フィギュアスケートの
トリプルアクセルを練習している積もりで真剣に取り組む必要があります。
また、ゴルフはティーショットだけではありません。
ショートゲームなどは五輪体操の6種目をする積もりで、いろいろな技を身につけ
それを引き出しとして使えるようになるまで反復することが大切です。