20160322

ModernSwing21: シャフトの硬過ぎ、柔らか過ぎの現象とは?


Question

シャフトが軟らかくて合っていない場合はどのような現象が出やすいでしょうか?
また硬くて合っていない場合はその真逆でしょうか?
よろしくお願いします。


Answer

最近の純正シャフトはとんでもなく柔らかい物が使用されています。
特に表示ずらしで、今のXよりも昔のSの方が硬かったりします。

硬さ表示にはルールも標準もなく、メーカーが勝手にそういうだけで
それを調べる方法が二つあります。

一つはシャフトを固定し、先に錘をつけてしならせる方法、
もう一つはヘッドをつけて、手元を固定し、振動させる方法です。

工房にはどちらも計測できる道具があるかと思いますが
全ての番手を一定にするにはヘッドをつけた状態の振動数によって統一します。
これは1分間に何回往復するかの数字で表します。

アイアンセットはその振動数は一定で、長い番手ほど数値が下がります。
すなわち、同じシャフトを使っているので長い分、ゆっくりと揺れるということです。

そして、UTセットはそのセット同士、ウッドセットはウッド同士の数値は一直線ですが
セット同士はとんでもなく合っていません。



                赤線が理想、白線が実際販売されているクラブ
                縦が振動数、横が番手



ウッドとなると急激に柔らかくなってしまい、こんなクラブで良く打てると思いますが
メーカーはただ、それぞれに規格が違いますからね、と言うだけなのです。

アイアンがDGであるならば、DRは振動数は290前後で一直線にしないと
吊り合いが取れません。
ところが現状は260程度でグニャグニャなのです。

DRで290とはXXやXXXの硬さになります。
スティールで一番硬いDGのX100を使いながら、ウッドがS
というのはアンバランスで、こんな調整は100が切れない人ならまだしも
70台を出そうというゴルファーにとっては上達の妨げになるだけなのです。

シャフトが柔らかいと起きることは
打球が右に出る、スライスが出る、トウダウンでトウ側に当たったりして
速く振れないために結局飛距離が出ません。

硬い場合は飛距離が多少減る、球が上がり難いなどで
飛距離は技で、上げるのはヘッドのロフト角でカバーできます。

HSの遅い人は柔らかいシャフトを使えというのは販促テクニックであり
何度も買い直させるのに都合が良い理論ですので
HSの目標が50であれば、最初からXやXXを使っても問題ありません。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=5157003&id=78881517&comment_count=21


硬いシャフトは芯を外した時に打感でどこに当たったのかが分かりますので
修正することが可能となります。
柔らかいシャフトはどこに当たっているのか分からないために
いつまで経っても真芯で捉えることが難しくなります。

販売側の理論を鵜呑みにして、机上の空論で遊んでいるオタクや
コレクターの話には乗せられないように十分に気をつけましょう。










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