これを見て、一瞬で、
アレね、とわかる人は
どのくらいいるのでしょうか?
現在のアイアンの系譜の
源流になっているといえば……
ベンホーガンです
そのトレードマークは
ワインレッドの番手数字
僕も生まれて初めてのアイアンが
ベンホーガンだった影響で、
未だに、番手はワインレッドに
ペイントしています。
キャロウェイに吸収されて
久しかったですけど、
昨年、メーカーとして独立し、
元々のスタッフで再出発した
第一弾のアイアンです
PGAショーでは、
かなりの話題になりました。
番手はロフト表示です。
もちろん、自分でかなり詳細に
好きなロフトを選んでの
セッティングになります
4度刻みでも、
5度刻みでも、
自由自在です。
長さもそれを見越して
想定できるロフト刻みなら
ちゃんと揃うようになっています
小ぶりのヘッドは伝統的で、
厚いトップブレードも健在です
リーディングエッジは
あらゆる球種に対応するように
丸い形状になっていて、
構えた感じは伝統と革新の融合で
個人的には感心しました。
この部分は嫌う人もいると思います。
とはいえ、それを覚悟の挑戦を
ヒシヒシと感じさせます
ネック長が短いのは
ベンホーガンを見慣れた人には
ちょっとビックリしますが、
これはヘッドの重心高を
適切にするのに寄与しています
いわゆるデュアルソールで
山型の薄いソールですが、
このフォルムがバックフェースと
見事に融合しています。
このラインにはシビレました
かつて、パーソナルで革新の
波を起こしたベンホーガンの
バックフェースは、
ミズノのTN-87で昇華し、
世界を席巻しました
今回のアイアンは
ミズノがMP-68、MP-69で
採用したバックフェースの構造を
ベンホーガンがやれば
こういう風になるのだという
アンサーを勝手に感じて、
じーんとしたのでした
打たせてもらいました
嬉しいのは、フェードへの
強い対応力です。
現在のアイアンの多くは
ドローを打つことへの対応に
かなりの性能を割いています。
ベンホーガンらしいこだわり。
それでいて、最新です
ボールの打ち出しの高さ、
打感などは21世紀のものです。
日本国内で動きが
全く伝わってこないのは
本当に残念です
現在のゴルフ業界の
夢の無さというか、
眼力の無さにウンザリします。
ゴルフ用具はシビアな現実と
夢見るロマンが背中合わせで
作られているものです
久しぶりに目の保養に
なりました。
最後に3枚目の画像に
国内で話題になっている
寄せのための1本が
隠れるように写っています
この話もしたいのですけど、
それはまた別の機会にします。
基本と格好良さが融合すると
ゴルファーにとって
かけがえのない武器になると
感じさせるのです
from ゴルフ惑星