”けん”です。本日のゴルフレッスンは「アドレスによるウェッジのロフト角度-ボールの位置を変える」です。
前回は「微妙な距離の打ち分け方」について解説しました。
今回は、知らないよりも知っておいたほうがいいかもしれない部分の補足になります。
まずは前回のおさらい。
微妙な距離を操作したいときに思い当たるのが以下。
- ボールの位置を変える
- スイングの大きさで打ち分ける
- グリップの長さで打ち分ける
- インテンショナルショットで調整する
- 力加減で打ち分ける
などではないでしょうか。
今回は1番上の「ボールの位置を変えることで微妙な距離を打ち分ける」ことについて解説します。
ウェッジのロフト角度知ってますか?
サンドウェッジのロフト角度はどれくらいですか?
おおまかに56~60°くらいのロフト角度を使用している方が大半ではないでしょうか。
ちなみにAW(アプローチウェッジ)は51~53°くらいかな。
ウェッジ系はソール分にロフト角度が刻印されているものが一般的です。
ボールの位置をアバウトに考えていませんか
ロングアイアンやミドルアイアンを使ってボールの位置を変えて打つと、高さと距離に大きな差が表れます。
右利きの場合ですが、ボールを右足寄りに置くと地面を這うような低弾道で飛んでいきます。ボールも着地した後にランが出る球筋です。
左側に置くと高弾道で、着地後ほぼその場にとどまるような球筋になります。つかまりが悪いとスライスが、それを嫌がるとヒッカケが出やすいです。
ロングアイアンやミドルアイアンはウェッジに比べて距離がでますし、もとからロフト角度が立っている分、ウェッジに比べて遠い距離が重視されているクラブです。
なのでほんの少しのロフト角度の変化で距離が大きく変わってしまいます。その点ウェッジは距離は出ませんが、その分高さが出ます。
ボールの位置を多少変えてもロングアイアンやミドルアイアンに比べると距離の変化はさほど大きくありません。
「微妙な距離」はそれを利用しましょう。
理想は97ヤードを100ヤードに
「思ったほど飛ばないな」
ただ、ボールを1個分どちらかに寄せても距離的にあまり変化がありません。それでも十分。それが狙いです。
97ヤード!?と思われた方はこちら。
3ヤードを欲張らない
プラス3ヤードでいいのです。結果としてプラス1ヤードになってしまってもいいのです。それ以上を求めるのはプロゴルファーです。
2.7メートルのバーディーパットでも一日の中であるかないかです。プラス1ヤード飛べば、2メートルを切るバーディーパットですよ。
アベレージで100を切るくらいのレベルであればラウンド数にもよりますが、平均すれば5ラウンドに一度、あるかないかくらいではないでしょうか。
97ヤードと同じ打ち方をすることがポイントです。それをないがしろにしてしまうと3ヤードどころではなくなります。
そうなるとボールの位置を変える意味がなくなってしまいます。前回お話したところのやってはいけない「力加減で打ち分ける」となってしまいます。
距離を意識すると、強く振りたくなります。ボール位置を変えても、インパクトの際、ロフトを減らすようなスイングになってしまうものです。
ボール1個分のロフト角度の変化
具体的にロフト角度がボール1個分でどれくらい変わるのか計算しましょう。
ボールを1個分、右に寄せたときのロフト角度の変化について考えてみます。
ボールの直径は42.67ミリ、サンドウェッジのロフト角度56°、長さ35インチ、アドレスでクラブは地面と垂直になっているとしましょう。三角関数を使って・・・
垂直にアドレスした場合
地面とシャフトの角度が90°になります。
ボール1個分右に寄せた場合
地面とシャフトの角度が「87°14’55”」になります。
その分、ロフト角度が立つことになります。
なので56°が約3°立つロフト角度になります。53°です。
5センチ右に寄せた場合
ボール1個分が分かりやすいと思いますが、切りのいいところで5センチ右に寄せると考えると地面とシャフトの角度が「86°46’32”」になり、やはり3°を少し超えるくらいのロフト角度が立つことになります。
ざっくりこんな感じです。
まずは練習場で試してみてください。
ではまた