20181120

ゴルフも人生も no plan (;´Д`) : 鶴見功樹「鶴見功樹 王者のスイング―あなたを頂点に導く最新理論の極み」

え~ワシは最近ゴルフスイング本の書評を書くことが多いが、
別にスイングに悩んでるわけでもなく、改造しようとかいう気持ちも一切ない。

以前から何度も書いてるように、
ワシは「スイングは最初の一振りで決まる」スイング運命論者(笑)で、
ある程度の経験者がスイング改造しようと思えば、小手先ではなく、
今迄しみついたスイングを一からやり直すぐらいの強い覚悟と猛練習が必要と思っている。

だから、ある程度ゴルフの経験者(特に中高年)ならば、上達を目指すなら、
スイング改造よりアプローチ&パットの練習やストレッチ&エクササイズの方が効果があると信じてもいる。

若いアスリートならともかく、全然運動しないで食っちゃ寝の腹が出たオッサンが、
体格も体力も違うトッププロのスイングを今更研究してどうするん?と気持ちも正直あるわけです。(笑)

つまり、このゴルフ本書評コーナーも、もうネタが尽きてきて、
ワシは別にスイングを研究してるわけでもなく、ただネタの延長で、閉店ガラガラの777回まで、
繋ぎでスイング本を読んで何か役立つ物があれば?ぐらいの軽~い気持ちで書いているわけです。

つまり、こんなに長々と書いてる前フリの理由は、
ワシの書評に文句があっても、「知らんがな!」という言い訳でもあるんですわ。(笑)






え~次のゴルフ本は、

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「鶴見功樹 王者のスイング―あなたを頂点に導く最新理論の極み」
鶴見 功樹 (著) ベースボールマガジン社  2007年4月


<内容>
「本場英国でPGAディプロマを取得し、日本ツアーでその理論を証明した鶴見氏の最先端スイング理論がぎっしり詰まっている珠玉の一冊。」

<目次>
スイングの王道ー「上げて・下ろす」から「背中・前・背中」にチェンジしよう/
グリップの基本ー振ったときにヘッドが正しく動くグリップを作る/
ポスチャー(姿勢)の基礎ー最後まで大きく回せる姿勢を作る/
アライメント(向き)の基礎ーラインを出せる構えを作る/
バックスイングの基本ー正解のための2つの要素/
ダウンスイングの基本ー真っすぐ飛ばせる決め手/
手のエデュケーションーフェースを正しく動かす/
フットワークのパワーープリショット・ルーティーンーその実践法と重要ポイント/
上半身のパワーソースー飛距離アップの4つの原動力+α/
フェアウェイウッドの核心ー「上から打つ」感覚をしっかり持つ/
アプローチ&バンカーの秘訣ー寄せワンを増やすテクニック/
パットの極意ー距離感重視でレベルアップ

<著者/鶴見功樹>
「1999年に英国PGAのメンバーとなり、2002年には日本人初の英国PGAディプロマを取得する。
2003年2月まで英国スコットランドのグレンイーグルスに在籍し、ツアープロ&ティーチングプロとして活動する。
帰国後、大山志保プロや堀之内豊プロをはじめとする若手プロの育成にも注力。大山志保プロの賞金女王獲得を支えた。
フェニックスゴルフアカデミーにて活動。2007年レッスン・オブ・ザ・イヤー(ゴルフダイジェスト社)受賞」




実は約10年前に出たこの本の存在は、かなり以前から知ってはいた。
何度か書店で手に取りパラパラとめくってみたが、その時は買わなかったものの、もうそろそろということで読んでみた。


改めて読んでみた感想は、非常にオーソドックスで丁寧で親切なゴルフ本でしたな。

この本は「真っすぐ飛ばす」と
「大きく飛ばす」が両立できる王者のスイング
を作るために、
 
  ●インパクトのときの腰のポジション
  ●左足の伸ばし方
  ●前傾角度をキープすること
  ●お尻の位置を変えないこと
  ●手が前に出るグリップの位置 
    などを解説しています。

この中に書いてたことで象徴的なことで、指導する06年賞金女王大山志保プロに教えた指導方法。

「彼女に一番最初に教えたことはシャドウスイング。
それを1日200回を練習場に来る前に来る前のノルマにしていたこと。
軌道が間違っていたらもう1回繰り返してやるので、最初は1時間45分かかっていた。
しかし、彼女はやり抜いて3か月半たったら、スイングが全然変わった。」との記述。

つまり、スイングを改造、修正しようとすれば、これぐらいの努力がいるということ。
普通のアベレージのオッサンがスイング改造って言ってるけど、改造するにはそれほど困難な努力が伴うわけだ。


で、肝心の内容は、グリップからポスチャー(姿勢)、アライメント(向き)、バックスイング、ダウンスイング、
手のエデュケーション、フットワーク、プリショットルーティーン、フェアウエィウッド、アプローチ&バンカー、
そしてパットの極意と、ホンマに丁寧に順序立って詳しく解説していて好感が持てましたな。

タイトルにあるとおり、「王者=王道」の本ですな。

特にワシが気になったのが、フェースのターンの項目。

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著者いわく、日本の教えはシャットにあげてシャットに打つのが主流。
しかしスイングは開いて閉じるということが、ゴルフの起源・英国でわかったと書かれていましたね。

このフェースターンを覚えないと上級レベルにはなれないが、このフェースターンの習得はなかなか難しい。
だから、現在はフェースローテーションを極力抑えたボディターンタイプがスイングが主流でもある。

確かに今の大型クラブは直進性が高く反発も強くてインパクトでフェイスを開閉しにくい傾向もありますが、
やっぱ、この技術を覚えないとゴルフは上級へと進めないと思います。この本はそれがわかりやすいね。

ワシは元々青木功プロに憧れてパンチショットが好きだったんですが、
最近は藤本佳則プロのようなライン出しのアイアンショットに憧れていますね。できんけどね。(笑)

この本は最初から順序立てて丁寧に写真入りで解説してますし、
この一見おとなし目のオーソドックスな表現も、逆に突飛なインパクトのある表現ない分だけ信頼できますね。
中級以上の方でも、改めて振り返ってスイングを見直すには良い本だと思いましたな。

じわじわ来ますね。(笑)

え~ワシのこのゴルフ本の評価は★2.5ですな。(ダメは★、まあまあ★★、良かったら★★★)
from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)