20180203

ModernSwing21: 冬場の練習は何が良いのでしょうか?


Question

冬場とは限らず、改造中などもコースに行かず
練習場も寒いので行く機会が減るものです。
でも、練習をしていないと下手になりそうで
自宅でもできるような練習を教えてください。


Answer

冬場は修正や改造に適した最高の時期です。
ズレを修正したり、できない動きを定着させたり
飛距離を伸ばす動作を組み込むなど、いろいろな事が
できるのがシーズンオフです。

新しい動きは定着しないとすぐに忘れたり、できなかったりで
ぶっつけ本番ですぐに出来るものではありません。

違和感がなくなるのに4~5日掛かり、ある程度できるように
なるのに3週間は掛かります。
そして、ミスがなくなるまで固まって、条件反射的にその動きしか
できない、というまでになるのに3年は掛かります。

この定着度の違いは反復にあります。
同じ動きを何度も反復する事で、脳や神経、そして筋肉が
その働きを間違いなくするようになるのです。

しかし、この定着期間に違う事をすると、たとえば1万回で
定着する人はその間違えた分だけマイナスとなります。

たとえばAという動きが4000回で、Bという動きが
6000回の反復を行った場合、両方ともある程度定着しますが
Bという動きが6割で出る事になります。

これは、軌道も同じです。
テイクバックの軌道がズレていると、それは同じ動きの反復ではなく
違う動きをしている事になるのです。
これが、いつまで経っても定着しない原因の一つです。

30年経っても100が切れないゴルファーが7割だとか言われていますが
この原因は正しい動きが定着していない事にあります。

また、正しい姿勢、正しい前傾角度、正しい球との距離など
セットアップでも毎回同じにしないと軌道がずれてしまいます。

反復とは、ただ闇雲に同じような事を繰り返すのではなく
定規で測ったように正確に構えて正確に動くことで
初めて定着するのです。

これは球を打つ必要はありません。
また足や腰の動きを定着させるにはクラブを握る必要すらありません。
ご自宅ですることは本当に沢山あります。

エアーで体の動きの定着をまずします。
腕すら使いません。
体だけで正しい動きの反復です。

そして、次にそれに腕を付けてエアーショットです。
これも1万回正しい動きだけで反復するのです。
それには鏡が必要です。
ガラスに写してでも自分の姿が確認できるようにしながらの反復で
決して、この段階でいい加減な事をしない事です。

ただ、一番の壁はこの地味な練習を継続できるかどうかです。
1万回出来ない人がほとんどです。
これで上達するかしないかの差がでます。

また、ご自宅でしたら練習用の短いクラブで素振りをすると
筋肉が衰えなくなります。
春までにかなり筋肉が減りますので、それを防ぎましょう。

ゴルフは地道な事をコツコツとするしかありません。
ラウンドばかりだったり、球打ちばかりが上達法ではありません。
軸のブレや軌道のブレを修正したり、定着練習には冬場は最高の季節です。




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