昨日は衆議院議員選挙の公示日だったので、朝から某候補者の出陣式に出席しました。
まぁ仕事がらみなんでね。
問題の忖度なんて日本社会のどこにもあるわけだし、そんなに国会議員に期待もしてないしな。
え~今回久々に比較的新しいゴルフ本の書評を書きます。


「ゴルフはインパクトの前後30センチ!」
大塚 友広 (著) 東邦出版 2017年5月
<内容>
「インパクトの前後30センチ」を整えるだけで、いつもどおりにスイングしているのに、なぜだか飛んで曲がらない!
腕や上半身、下半身の動きは使うものの、ボールを飛ばすのはあくまでクラブの仕事。
どんなに豪快なスイングでも、クラブフェースの先端やネックに当たれば飛距離が落ちるどころか、
曲がったボールが飛び出す。クラブフェースをどうボールにぶつけるのか、それでほぼすべてのショットは解決される。
しかし、意識すべきインパクト間の距離が長ければ長いほど、実践するのは難しくなる。
試行錯誤を重ね、たどり着いたのが《インパクトの前後30センチ》、つまりはボールの中心から手前15センチと
インパクト後の15センチ、ここを中心にして自分の身体に合ったスイングを構築すること、
すなわち「スイングの最適化」を図ることが、ゴルフ上達の最短距離であるということは間違いない。
そのスイングを使えば、自分なりにゴルフをアレンジできて、楽しく、最速でスコアを伸ばせるのだ!
それを自ら証明してみせた本書の著者は、普通のビジネスマンなのに1年で「70台」を達成したツワモノ。
自身が編み出した独自の理論と、1年で70台達成を実現させた練習方法や取り組みを紹介。
「忙しい」「練習できない」なんて言い訳はもう通用しない!
スイングが安定しない、なかなかスコアが伸びないと、もはやゴルフを諦めかけている
ゴルファーたちに最短距離で上達できる道を示し、ゴルフへ向かう気持ちを再燃させる一冊! 」
<目次>
1 ゴルフで最強のソリューションは「インパクト」を整えることである
「インパクト」を基としたスイングの最適化でゴルフのあらゆる問題は解決される/
スイングが最適化されていくインパクト・ドリル/さらに精密なインパクトに変わるクラブごとのテクニック)/
2 普通のビジネスマンでも1年で「70台」が出せた14の取り組み
突然やってきた1カ月後のゴルフデビュー/初めてのゴルフ場/
最短距離で上達する方法を考えに考え編み出した「取り組み方」/河川敷コースの素晴らしさ/
100切り阻むドライバーの壁 ほか
<著者/大塚友広>
「izuru株式会社代表取締役。1983年生まれ、群馬県出身。組織における「人」を起点としたブランドコンサルティング事業、今そこにある資源の最大化を図りサービス、プロダクト問わずブランドを開発していく事業、このふたつを推進する『izuru株式会社』の代表取締役を務める。富岡製糸場(群馬県)の世界遺産登録に伴い、公募による民間登用で観光マネージャーに着任していた際に本格的にゴルフを始める。今までの“形を伝える”ゴルフレッスンに疑問をもち、その人の体型的特徴に合わせたスイングの構築をテーマに自らゴルフ理論を編み出した。」
え~失礼ながら、ワシはこの本の出版社東邦出版の最近のゴルフレッスン本に、
amazonで高評価が異様に多いというサクラ疑惑を持っています。
特に出版直後に投稿されたものに高評価ばかり多くてウサンくささを感じているわけです。
「ベストスコアが出た、ゴルフ未経験者でもできそう?」えっ?こんな評価ありなん?
特に以前読んだ、松吉信さんの
「グリップを直すだけでゴルフが変わるから「もう一度練習してみよう」 あたりから疑惑を感じ始めたわけだ。
まぁそんな疑念もマーケティングの一つだと言われたら確かにそうなんで、
あまり深く追求せず、こっちゃに置いといて、肝心のこの本の内容なんですが、
スコア90から110前後を行ったり来たりの“踊り場ゴルファー”=ほとんどのアベレージゴルファーは、情報過多や型どおりのレッスン指導により混迷をして上達を阻まれているわけで、
ここからスムーズに抜け出すため秘訣は、「フォームやらスタンスやらテイクバックやら細かな身体の動作に悩むことなく、「インパクトの前後30センチ」を基としたスイングの最適化にある。」とのこと。
著者は自ら編み出した理論とドリルで、ゴルフを始めて10ヶ月でスコア70台、その後4回目でパープレーという実績を出したらしいです。
その結論が、「インパクトの前後30センチ」

ただ、ワシに言わせれば、このインパクトの前後30センチが大事ってことは、中級レベル以上では旧知の「ビジネスゾーンでのインパクトエリア30cmが大事ということ」と同じこと。だからそのコツにたった1年でそれも独学でたどり着いたのが凄いことであって、別にこの考え方が新しくて独自なわけではないのだな。
ゴルフには昔から「ビジネスゾーン」って言われる言葉があります。
これはプロや上手い人が言う稼げるかどうかの一番大事な範囲のことを、ビジネス(商売)できると表現したこと。
基本は腰から腰のゾーンですが、たとえスイングがどんなに個性的でヘンテコであろうと、一番大事なインパクト前後のスタンス幅の約30cm程度の軌道エリアが完璧でいつも安定していればゴルフで飯が食えるわけということです。
この考えはそんなに珍しい考え方ではなく、例えば、このインパクトゾーンに関しては、http://dell92.blog83.fc2.com/blog-entry-1628.html" target="_blank" title="新井真一「30cmのパットが確実に入れば、飛距離は必ず伸びる」">新井真一「30cmのパットが確実に入れば、飛距離は必ず伸びる」にも書かれていたな。
新井真一さんの表現では、自分の思い通りにボールを飛ばすために大切なのが、約30~50cmのインパクトゾーンでのクラブの動きとフェースの向き。これを安定していつも再現できれば、どのクラブを使っても打てるようになる。その最もシンプルな練習法として「30~50cm程度のショートパット」に辿り着くという説。
そして、栗林保雄さんも自著「練習はインパクトゾーンだけでいい! 」 でもインパクトゾーンの重要なことを書いています。
だからこのインパクトがありそうな(笑)、インパクト30cmも別に斬新なことではない。
ただ、著者はこのインパクトだけではなく、付け加えてる表現として、
「スイング軸は「目線」でつくる&インパクトの目線軸」、「自分の重心位置を知る」、「インパクトドリル集」とか、
『スイングの「スタート」をトップに設定し、インパクトの通過後30~50センチを「ゴール(最加速点)』などがあります。


まぁワシに言わせれば、この目線による球筋、そしてドリルについても旧知のことです。
amazonの書評のように、そんなに目からウロコも落ちることはないと思いますよ。ハイ。
それに、この30センチ云々は別に「理論」ではなく「コツ(テクニック)」にすぎないと思いますが、
ただ、スコア90から110前後を行ったり来たりの“踊り場ゴルファー”≒ほとんどのアベレージゴルファーには、
福音になるかも知れない可能性は否定しません。すぐ開眼してすぐ閉眼するのがこの層なんで。(笑)
え~ワシはこの本にあまり高評価を与えていませんが、ただ1年でパープレイを達成した事実には敬意を払っています。
え~ワシのこのゴルフ本の評価は★★です。(満点★3)
from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)