20190725

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: はじめてのグリップ②



グリップを覚えることはすごく難しいコト ではありません。
✋初めて の人にとっては。

逆説的にはありますが、
ゴルフグリップはどれも違和感があるでしょうから
その違和感を感じている内に 良いグリップを身に着けてしまえば
良いだけのコト です。

しかし、いったん ショットが出来るようになり、
既にある グリップの恰好・形を変えるのは
そう簡単ではありません。

結果の良し悪し よりも、その違和感に耐えられず
数球で戻してしまうことが殆どでしょう。

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なぜならば そのグリップ、今、身につけているグリップは
今自分のしている『クラブの扱い方』を 如実に、顕著に表している、
その扱い方によって身に着けた、淘汰され生き残ったグリップ だから
 です。
少々、オーバーですが、 "グリップがスイングそのもの" だからです。

アドバイスをしているお客様に
グリップの話もしますが、やはり クラブ扱いが良くなってくると
自然にグリップも良くなり、それによってショットの確率なども比例してあがってきます。
逆に、久しぶりに見て、グリップが  『あれ?』 になっていると
案の定、スイングは悪くなっています。
スイングを見ずとも グリップでほとんどが見えてくるものです。
ゴルフをする限り、 永遠のテーマ かも知れません。
少なくとも 私にとっては、 そうです。




グリップの良し悪しは 右左の密着度 です。
フック、スクエア、ウイーク 厳密にはどれでも問題ありません。
ただ その握り方によって 左右が離れてしまっては アドレスが崩れます。
『左右の密着度』さえあれば、アドレスも崩れず、
 クラブの扱いもだいたいOKです。

裏を返せば 『左右の密着感』の薄い人、密着していない人に
美しいアドレスもあり得ませんし、美しい、
 人間の動きとして綺麗なスイングもありえません。
プロであろうと 例外は無い と言えます。


その密着度を決めてしまうのは ㊧のグリップ です。
当たり前ですが グリップする左右の腕は左右の肩から生えています。
その肩から 真っ直ぐにクラブに接するとなると
クラブの斜め上からの入り になる筈ですが、
 先に握る ㊧グリップの握り方によって
 右グリップの入ってくるべき道が塞がれてしまっているのです。
コト「握る」というコトに重要でない㊨のグリップは
単独では どこから握っても「握るコト」に大きな影響を与えませんが、
左グリップよりも 遠いトコロ(ヘッド側)を握らなければならない右グリップが
より遠い所を握らされれば 必然的にアドレスは崩れます。
IMG_0706_Moment(3)IMG_0706_Moment









左のグリップと全く同じところを握る訳には行きませんが、
出来るだけそれに近い、㊧のグリップの近いトコロを握れば
ほんの少しの工夫で 美しいアドレスは作れます。

㊧グリップは クラブをそれを支点に振るのか つまり
 ①㊧グリップが止まることの勢いでヘッドを振るのか
 ②グリップ全体が動き続けることがヘッドを動かすコト

の二つに別れます。

別な表現であれば
 ①ヘッドの遅れを グリップの止め によって 追いつかせるか
 ②スイング終了まで ヘッドを遅れたまま にするか

の違いです。
failgrip

ですので その違いは左グリップの役割にはっきり出てきます。
×インパクトでグリップが止まるか
×ヘッドを追い越させるか(ヘッドを返すか)
それをさせるには 強く、厚く ㊧のグリップは握らなくてはならず
それが 右グリップの入ってくるところ塞いでしまうのです。
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