全英では59位だったものの、日本人選手よりは上位フィニッシュだったジョン・ラーム、今回はアマチュアランク世界1位でプロ転向した彼のスイングをご紹介しています。
先週のテイクバックでは、肩の回転でストレートにテイクバックしている様子でしたが、今週のポジションでは、少し様子が変化しています。
上の図では、まず、右肘が少し曲がっているのがわかります。また、クラブヘッドの位置が、ヘッドを動かしていない場合に比べて後ろにずれています。
これらのことから、ラームはバックスイングの比較的早い時期にリストを使い、肩の回転というよりも、手の動きの意識でバックスイングしているのではないかと考えられます。
或いは、手の動きというよりも、肩の動きで始動したのち、クラブヘッドの動きに引っ張られるようなイメージで手や肩が動きている、ということかもしれません。そのあたりは感覚的な部分なので、本人に聞かなければわからないことです。
バックスイングでは、何れにせよクラブヘッドの動きを感じる、ということはとても重要です。クラブフェースの向きや、クラブヘッドの自然な動きというものを感じてバックスイングする、クラブが一旦オンプレーンに動き出せば、あとは自然にプレーンから外れないような動き、或いは、自然なヘッドを動きを邪魔しない手の動き、といった具合に、自分で動かすのではなく、クラブの動きを感じる、といったことが、疲れないスイングにも貢献するでしょう。だから、テイクバックの動きを一定にすることは、とても重要なわけです。そこが狂うと全体が狂うからです。
ところで、スイングをすると、誰でも自然の法則に逆らってスイングすることはできません。全てを自分でコントロールして振っているつもりでも、セットアップでのちょっとした角度のズレから、スイング全体が狂ってミスショットになる、ということは、誰しも経験することです。また、コースというのは、そういうズレを発生させてミスさせるようなトリックが仕組まれてもいるものです。
そういうコースの罠に気づくことも、ゴルフでは重要な要素ですが、それには、力でねじ伏せようとしてスイングするのではなく、自然なクラブを動きを感じてスイングする、ということも、自然となかよくなるためには重要な要素でしょう。と思いつつ、今日もレッスン公開です・・・
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from まる得!ゴルフレッスン公開