7月以降に開催された6試合を振り返ってみたいと思います。
左から順に、優勝スコア、優勝から5打差の選手の順位、10打差の選手の順位、予選カットラインです。
日医工 -17 3位 17位 -1
サマンサタバサ -16 9位 33位 -4
センチュリー21 -11 13位 33位 E
meiji -12 7位 27位 +2
NEC軽井沢 -13 18位 46位 -3
CAT -9 5位 11位 +6
日医工は上位2人が抜けだした試合でした。なので5打差離されても3位という成績でした。
サマンサタバサとmeijiは大混戦となった試合でした。ともに大混戦となった試合でした。ただ、サマンサタバサは予選ラウンドからイージーで、出場選手中7割の選手が2日間をイーブンパー以上で回っています。つまり、プロ選手には簡単すぎた試合ということがわかります。
センチュリー21とNEC軽井沢はより大混戦となった試合で、優勝圏内の選手数は半端ではないほど多かったわけです。つまり、上位選手の差がつかない試合ということになります。センチュリー21は予選カットラインはまともでしたが、NEC軽井沢の予選ラウンドはサマンサタバサと並ぶイージー設定でした。
こういう試合は実力差よりも、その日、その週の調子、特にパットの入る入らないが順位に大きく影響します。
この5試合とCATレディスは明らかに違ったデータを示しています。
天候が厳しかったということもありますが、それだけでは無かったと思われます。やはり、ボギーを叩き易い落とし穴が用意されていました。その一つがラフの深さだつたわけです。森田さんが初日にダルマ落としをしてしまったのですが、そういう場面はおそらく上の5試合では有りえなかったでしょう。
ラフが深かったために、雨が降るとラフから脱出するだけでも精一杯で、必然的にボギーを叩く可能性が高くなります。
風雨が無ければ優勝スコアは2桁アンダーに届いたと思いますが、もしそうだとすれば5打差、10打差の選手の順位はどうだったでしょうか。
そこでCATレディスの過去5年のデータと比較しました。
2013 -15 4位相当 8位 E
2012 -13 5位 17位 +1
2011 -11 6位 32位 +2
2010 -14 4位 23位 E
2009 -11 9位 21位 +2
やはり、優勝スコアは2桁アンダーですが、5打差だとトップ5~10、10打差ではばらつきがありますが20位前後という数字になっています。
このデータから推測されるのは、今年は風雨の影響で思ったほどスコアは伸びなかったものの、最近の他の試合と違って、ショットの調子によってスコアの差が大きくなる設定を意図的に行っているということです。
戸張氏がよく言っている「ナイスショットにはご褒美、ミスショットにはペナルティ」という考え方が試合に反映されているということになります。こういう試合で結果を残すことが、本当の自信につながりますし、選手のレベルアップにつながるのだと思います。
この中では日医工のデータが、予選カットラインを除くとCATに近くなっています。このコースも少し癖のあるコースで、調子だけでは攻略できない難しさを兼ね備えているということができます。
ただ単に、バーディが出やすいコース設定にして、全体のスコアが良いからレベルアップしたなどというものではないのです。
from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー