20190331

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ヘッドの重さと重心位置とシャフトの働き


クラブヘッドには重心位置と言って
シャフト、握る棒の延長線上からずれたところに
ヘッドの重量の中心点が存在します。
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シャフトの硬さとの絡みもありますが、
平均的な市販のゴルフクラブのヘッド重量でも
かすかにですが、感じることはできます。
出来ますが、ヘッドが軽く、シャフトが硬いため
ヘッドをたくさん速く動かすことに気持ちが行ってしまうので
(たぶん 本能的にそうしないと飛ばないと判断するのでしょう)
なかなか感じることは出来ません。
シャフトが硬いと ヘッド自体の重さも非常に
薄~くしか伝わってきませんから
ゴルフスイングを考えるうえで
ゴルフスイングを作ったり、直したりするうえで
ヘッドの重心位置の感覚…なんて無視されてしまいます。

でも 実はここの部分
クラブヘッドの重心位置の感覚というのが
クラブヘッドの扱い方…だけでなく
シャフトの扱い方のヒント にもなるほど大切なのです。

ヘッド重量がしっかりしていて
シャフトの硬さが常人が使えるまともな柔らかさであれば
ぜひぜひ 一度トライして貰いたいのですが・・・
テークアウェイをしていく途中や始まりで
シャフト位置を重心位置の関係を感じ取って貰いたいのです。

テークアウェイは進行方向 右への移動です。

正しくは 足腰 フットワークを使って
骨盤・秀二が右を向いていくのと同調して というか
そのフットワークによって クラブは移動します。
その時 自分の握っている棒 に対し
クラブヘッドの重心位置は左に位置するのが正解です。

重心位置は あたりまえですが「重さ」です。

静止状態から始まる ここの段階では
重さは そこに留まろうとするエネルギー です。
打ち手がフットワークによって
移動を始める部分の第一段階はグリップです。
第二段階は グリップが移動することによって
シャフトとつながっている ヒール部分です。
重心位置のある トゥ側は それらの動きに対し
重さ分 そこに留まるエネルギーを発揮する筈です。

シャフトにつながっていないヘッド
接着していないヘッドの 装着穴に油を指し
ゆるゆるの状態にして テークアウェイを始めると
必ず 必ず ヘッドは フェース側に回り
シャフトから外れ落ちます。
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テークバックを手で上げるゴルファーは
ここで ヘッドをキャビティ側に回そうとします。
これは重さの基本を この初期段階で無視してしまって
いますから、ここから先重さが
自分の味方をすることはありません。
重さを単に運動の負荷として扱ってしまうことになります。
軽いヘッド、硬いシャフトでゴルフを覚えた人の
多くはだいだいこのパターンにはまります。

スイングには基本前傾姿勢があります。
右を向いているときは、前傾姿勢によって
左サイドの方が右サイドより低い位置関係になります。
 なる筈です。
ところが 面白いもので
ゴルフクラブと打ち手の位置や姿勢の関係は
かなり密接につながって 相互関係を作っています。
テークアウェイの時点で
シャフトよりも 重心位置を大きく右に持ってきてしまうと
(ヘッドを回してしまうと)
そのクラブの作り出す重さは
グリップを上げる、特に左グリップを上げる作用として
働くので その時点で前傾姿勢を壊します。
重心位置をシャフトよりも左に残しておくと
グリップを通して 左サイドには低めを保とうとする
重さがかかるので、前傾姿勢は保ちやすくなります。

そう この重心位置を感じていく
感じていけるクラブは
実は シャフトの正しい働きを覚えていける
というのにつながっていくのです。
そして 動作中に意識しなくとも
前傾姿勢などを保ちやすくする
ヒントにつながっていくのです。

そう考えると 現代主流になっているスイング論は
随分とぶっきらぼうな 単にこうしろ という命令で
何もクラブとのリンクがなく
姿勢を無理やり保とうとするのですから
かなり辛いでしょうね…。


                    続く
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります