20180614

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: クラブを使え! とは…?②


車で 移動するとしましょう。

自分一人で使うの と 定員いっぱい 4人なり、6人 乗ったのと
比較してみると クラブヘッドの重さの意味が見えてきます。

どちらが加速が良いでしょうか?
        もちろん前者です。


どちらが燃費が良いでしょうか?
        もちろん前者です。

カーブを曲がるとき、どちらが膨らみ易いでしょうか?
        後者です。 

ブレーキをかけた時、止まりにくいのはどちらでしょうか?
        もちろん後者です。 

重さとは そこから動きたがらない力 です。
同時に 動き始めると その動き自体も止まりにくくなります。


6a874f9f-s


「重さ」 「ヘッドの重さ」
ボールを飛ばすために うまく使うポイントが見えてきます。

こと ボールを打つ ということに限っては
その重さは ダウンスイング という 落下方向が助けてくれます。
その落下方向を利用する ということで
加速の鈍さ・燃費の悪さは解決出来ます。

出来ますが、落下を利用するための姿勢・位置
というのは 重要です。

「ボールを!」「フェース面で」打つ
「ボールを目標方向に」打つ
というのが目的で、ヘッド自体を落下させることが目的ではなく手段
ですので、ここをはき違えてはいけません。

IMG_2813Trim(2)_Moment

クラブヘッドには 重心位置 と言って
重量の中心点(重量の真ん中)が存在します。
ですので クラブを動かしたときに
意識していれば 両手に伝わる重さの感じ によって
ヘッドが大体どこにあり、フェースがどこを向いているか分かります。
(軽いヘッド・硬いシャフトのクラブの場合 その限りではありません)

テークバック時に フェースを開いて動かすと
左腕には上がる感じ、右腕には下がる感じ が伝わってきます。
フェースを閉じて動かすと その逆です。

スイング動作の多く
半分以上は その重さや負荷 による不可抗力によって作られてしまいます。

全部・・・と言っても過言ではありません。

テークアウェイやトップの位置で
フェースが空を向いているような 重さのかかり方 では
ほぼ例外なく その重さの伝わり方通り、左サイドは上がり、右サイドは下がります。
よって そのクラブ姿勢から始まる ダウンスイングは
その重さ通りの体の姿勢になっていきます。

スイングは体の回転 が最大の逃げ になりますので、
左サイドが上がれば
前傾姿勢との絡みで ほぼ必ず体は左を向く、開くということです。


ですので ダウンスイングで右サイドが下がる とか
体の開きが早い とか
体が突っ込んでしまう とか

これらの症状は テークアウェイの初期に作られたヘッド姿勢によって
原因はすでに出来ており、症状が発生した時には
読んで字のごとく 不可抗力 ですので もう間に合わない、
ダウンスイング時に修正することができないのです。

4bcbe6f4


スイングで遠心力 …カーブで外に膨らもうとする力
それを意図的に増やすようにクラブを使えば
その重さによって 体はそちらに引っ張られます。
それでは ヘッドではく、シャフトでボールを打つ ようになってしまいますから
引っ張られた分、打ち手は引っ張り返して
ヘッドがボールと当たるように調整します。

遠心力がかかったであろう方向を想像すれば
どのようになるかは明白です。




スイングは 自分の思っているように体を動かすコト よりも
圧倒的に クラブの作り出す重さへの対処
不可抗力への対処 に左右されます。
ほとんどが クラブによって作り出されてしまいます。

望んでいない動きも そのクラブの作り出す負荷 によって作られるように
望んでいる動きも そのクラブの作り出す負荷 によって作れるのです。

ダウンスイングで右サイドが下がらないようにするには
右サイドがそうなる負荷を、不可抗力を事前に用意すれば
場合によっては 左サイドが下がるような負荷、不可抗力を用意すれば
意識しなくとも 右サイドは下がらなくなります。

そういう意味でのクラブの利用なのです。

傲慢に 自分でクラブを振り回すのではなく、
自分が望んだように動ける 不可抗力を クラブによって作り出すのです。


 まあ きっとこれがゴルフが大人の遊び と言われる所以でしょう。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります