20170722

ModernSwing21: フォローで左の肘が開く


Question

フォローで左の肘が開くのは腰を回せば改善しますか?


Answer

恐らくフォローで左の肘が引けて、持ち上げるような形になることを
意味されているのかと解釈します。

ジョーダンスピースやウエストウッドなどの超一流選手でも
左の脇が開いて、肘が曲がったままフォローに至る選手も少なくありません。

この左脇を空けて肘を曲げてのフォローは、寄せなどのピッチショットでは
ごく普通に行われています。
これはフェイスを返さずに、正確に目標方向に打ち出すための
方向出しとしての技なのです。

ところが、フルスイングでこれをすると良くないという説が一般的で
ほとんどの人は左脇を締めてフォローを出すために、治せという指導もあります。

脇を締めた場合は手の軌道がブレ難いのですが、フェイスローテーションは
フェイスを返さない打ち方の方が正確です。

これはスピースの優勝以来、アメリカでも論争になっているのですが
どちらにもメリットあり、デメリットありで甲乙が付け難い完成度の問題です。

ただ、脇が開くのは腰の回転とはほぼ関係ありません。
腰を回さずにフォローを取っても、脇を開けたり締めたりする事ができます。

腰はもともと先行して回転していなければなりません。
体はムチのように、ヘッドに遠い部位から動き、最後にヘッドが
ムチの先端のように、しなりと張で動くのです。

腰はその途中で、下からの動きを伝達したり、パワーを出す部位ですので
しっかりと開いて、その力で肩を回す事になります。

腰は開こうがそのままだろうが、左の脇や肘の動きとは
直接的な関連性はありません。
どちらも、別物として修正されるべきであると考えます。


from ModernSwing21