20170614

ModernSwing21: 身体をひねる時に、足が少し曲がります


Question

テークバックとスイング時には腰と上半身が回ると思いますが、
その際、足も少し曲がって良いのですか?
身体をひねる時に、足が少し曲がります。
また、上半身の中心には常に
クラブシャフトがある意識で身体を捻りますが、間違ってますか。


Answer

テイクバックする事で体が捻転されます。
この際に肩が90度回るまで回しますが、肩を回すために腰も回しますので
その分だけ左の膝が前に出る事になります。

クラシック時代には左膝は内側の前にカカトを上げて相当出ていました。
ところが中期頃にはカカトを上げるのですが前に出すようになり
出し方を少し抑えたフォームに進化しました。

これはその分だけ腰が回らずに腰から上の上半身の捻転度が上がり
その分だけ体の緩みが減り、より正確性が高まるからです。

そして、タイガー打法以降はワインディングという技術によって、
べた足で腰を止めて、さらに捻転差を作ったのです。
そのために、トップでは止めていられなくなり、切り替えしが早くなったのです。
捻りあげることでコイルのように張りをつくるためです。

したがって、欧米のプロ選手はほとんどがこのワインディング、
あるいはコルキングという技術を幼少期から習得し、
腰はほとんど回さずに肩を90度回します。

ただ、オーソドックスな打法や中高年の場合にはここまでは回りませんので
肩の回転を最優先し、できる限り腰の回転を抑えることで、
同じ張りができればワインディングの効果としては問題がありません。

しかし、腰痛や体力の問題もあり、スイング自体がかなりの体力を消耗するところから
この張りを半分にしたり3割にする程度でも、アマチュアの場合は問題がありません。

腰を止めずにテイクバックする場合に脚はどうするかです。
オーソドックスな打法では腰を落として、しっかりと両脚の屈伸を使って
パワーを出すという動作でした。

ところが、最近の進化した打法は、腰もあまり曲げない、脚もほとんど曲げず
バンプで踏み込み時に左膝は曲げて外旋、右足はかかとを上げて右膝を曲げ
内旋という動きに進化しています。

この動きを見ると、やはり若さを感じ、最先端のスイングというイメージがあり
両膝をしっかりと曲げて腰を落としたスイングはちょっと古臭く見えてしまいますが
ご自身の年齢や好みで決めれば良いことです。

もちろん、腰を落とせば脚がしっかりと使えるのですが、曲げなくても
捻転の張りが使えるので、パワー面においてはさほどの違いはなありません。

タイガー打法でも左膝はトップでは多少出ます。
内側に酷く出すのはクラシック打法かS&T打法で、
S&Tの場合は腰は止めるのは同じですが、体が左に傾くので膝が出ます。

もちろん年齢や目指す高さによりますので
どこまで技術を取り入れるかは検討する必要があります。


上半身の中心にクラブがあるというのも正しいのですが
脚からヘッドまではムチになりますんので、時間差が必要です。
これによって、多少ずれることが理想ですので
完全に手がおへその前にあるという事ではありません。
体と腕がバラバラにならないように指導では常に前にという表現はします。

短いショットのフォローでクラブのヘッドは目標を指し
グリップエンドがお臍を指すというフィニッシュは
その昔のオーソドックスなインサイドイン打法で
短いアプローチなどは安定性が高いのでまだ残っています。

体にはしなりがあり、筋肉にパワーをタメることができます。
これが飛距離を出す原動力となりますので張りがあり、且つ
しなやかさが必要だということです。



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