20170423
◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: スイング解析 がんばれ◯ちゃん インサイド編
では ◯ちゃんのスイングを見てみましょう。
まずトップの位置です。
非常に典型的な位置で
確かにクラブは トップオブスイングらしき場所、
位置に来ていますが、
体の右向きが不十分…半分位しかありません。
胴体が捩じらており、へそから上の上半身しか
右向きになっていません。
あとからも書きますが、
この前傾姿勢と右向き というのが
インサイド、および 上から打つ「チャンス」「機会」です。
右向きが足らなければ
インサイドから打つ、上から打つチャンス・機会は
より少なくなる訳です。
スイングの『時期』として
この区間が唯一、
ボールを上から打つ
インサイドから打つ
チャンスですが、
最後のコマ でも
まだ シャフトは
インパクトよりも
80度も90度も足らない、残った位置にあります。
この 右向き➡正面向き
…この場合は上半身の上側 だけですが
という 本来、クラブの横方向の移動、高さ を
変えられる最大の要素、を機会として 失してしまったので
結局 それをあとから腕で代替しなくてはならなくなります。
そして 気づいていないと思うのですが、
ゴルフクラブのロフトなり、フェースの向き というのは
アドレス時のボールに対してではなく
自分の体に対してのモノです。
体の向きが変わっているのに
クラブを取り残してしまうということは
どんどんロフトを開いている
ということで
トップに対し、右のコマでは
ロフトを60度以上開いてしまっています。
インパクトの直前なのに…ですよ。
そして ここもポイントですが、
ここから 振り始める・もしくは打ち始める のであれば
インパクトの体の向きは正面ではなく、左向きの時に
やってくるので
このスイングに対し 正しい軌道は アウトサイドイン です。
ヘッド軌道がアウトサイドインであれば
打つ時期さえ治せば すぐに正しいスイングへの道へと進める
訳ですが、
このスイングの問題点は
それを無理やり クラブをひねくって
『ヘッド軌道だけをインサイドからに』
変えてしまっていることです。
形式上! 表面上! の
ヘッド軌道のアウトサイドインは解消されましたが
それによって 大きくロフトが開くことが生まれます。
体の回転でクラブを動かしていない
☞そのせいで ヘッド軌道がアウトサイドイン
になっている問題を クラブをひねり インサイドに変え
☞ロフトが大きく開く という問題にすり替えているだけです。
そして 今度はロフトが開いていますから
この短時間の間に ヘッドターンが必要 になります。
体の回転とは関係ない インパクト前後のヘッドターン
これが打撃の主エンジンになっています。
この打ち方であれば
正直、アドレスの向きや姿勢、体の回し方や使い方は
全く打つことそのものとは直接関係になく
単なる手さばきだけが重要になりますから
テークバックの右向きを増やしたり…治しても
根本は変わりません。
小さな腕周りの筋肉だけで振りますから、
筋肉疲労やコンディションが大きく影響しますし、
インパクト付近の腕振り という高速で微妙なもの
によってのみ ショットの是非を頼るので
修正も調整も 神がかりの世界と言えます。
また このスイングパターンでは
大きくロフトを寝かして ダウンに入ってくるので
ヘッドの奥行きの深いフェアウェイウッドなどは
あまりうまく打てません。
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