20160320

An Open-and-Shut Golf: Ping TR 1966 Putters ~ ピン・アンサー50周年


ベイヒルでのアーノルド・パーマー・インビテーショナル、ブライソン・ディシャンボウが出場していますね! 3日目終わって、3日間 72、72、72 と毎日パープレーのトータル、イーブン・パーで 57位タイと頑張っています。


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PINGから、PING Anser 50周年をお祝いする意味も込めた新しいピン・アンサー & アンサー2 のパターが今年の1月末頃発売になりまして、先月ぐらいから私が行く界隈の店頭でも見かけるようになりました。


画像をクリックでPINGのウエブサイトにリンクしてます。


オリジナルのアンサーは1966年にデビューしまして、PAT Pendingで発売されましたが、特許そのものは1967年に承認されたんですね。
それで、1982年に特許が切れてからは、それはもうあらゆるメーカーから同型のデザインのパターが発売されて今にいたっています。

私がこのパターが出るほんの少し前の昨年12月に買ったキャメロンのニューポートもその内のひとつですね。
地クラブ的なメーカーのものも含めたらいったいいくつ同型が出ているのでしょうか、とても数えきれません。


PING社自体も、アンサーと名のついたモデルはずーっと販売していますが、今年出たやつは50周年だけあって、当時のいわゆるスコッツデール・モデルと言われるオリジナルのアンサーの雰囲気を醸し出した風格あるモデルになっていて、良いですねー。

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すごくイイ感じです。
とくにバックフェースのデザインとか、これまでのMilled AnserとかTR Anserとかよりもノスタルジックな良い雰囲気が出ていると思います。
今のエースパターもすごく気に入っているのですけど、これも欲しいなぁ。(笑)


ヘッドの色もブラス素材風に塗られていますが、ヘッドは 17-4 ステンレス製だそうです。
17-4っていうのはクロムとニッケルの含有量の%ですので、SUS201ステンレス鋼あたりに相当します。
いわゆるステンレスとしては汎用鋼の種類で、キャメロンの使うSUS303鋼の半額くらいのステンレス鋼ですね。 (SUS303鋼はすごく削りにくい鋼材ですけど鋳造には向いています。)
まてよ、キャメロンは自分で商標登録したGSS素材 (ドイツ規格の切削性改良型SUS303鋼) でしたっけね。

PINGは今までのステンレスヘッド製のAnserモデルにSUS304鋼を使ってミルド・アンサーなどのモデルを出していましたので、今回SUS201鋼にしたのは価格を抑えるためもあるのでしょうか。
それとも今回のTR1966パターは、パターヘッドを鋳造(Cast)してからフェース部分を切削加工(Milled)して作っているらしいですので、きっと両方の加工をしやすくするための素材選択だったのでしょうかね。

SUS201鋼はクロムとニッケルの含有量が若干低めでステンレス鋼なのに錆が出ることもあるのですけど、ブラス素材風コーティングが塗られていますから大丈夫ですね。
ブロンズPVDフィニッシュと名付けられています。


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今回のTR1966は、当時のオリジナルのパターを3D スキャンして復刻するとともに、当時の図面も合わせてアレンジし、雰囲気、ニュアンスを保ってデザインしたとカーステン(息子) さんがコメントしていました。

トップブレードの厚さを含めた構えた時の見た目、バックフェース側のデザインやシンボリックなサウンド・スリットやネックのクランク形状など、注意深く作られているそうですが、パターヘッドの重量は昨今のパターに主流な重さ340gにしてあるそうです。 1966年当時のパターヘッドは個体差がいろいろあったのですが、総じて250-320gぐらいでしたから、どこかに上手に配分して重くしてあるのですね。



それからやはりTR Anserと同様、今回のパターにもTRグルーブが採用されています。


パターヘッド全体に横に走る溝が、ボールに順回転を与えて転がりを良くしてくれるのだそうですが、さらに注目なのが、影で微妙にひし形に見えている部分です。

TR溝につきましては、Green Keeperさんのブログで拝見して

Club PINGのこのページを読みまして、


ほほーっ! すごいなー。と思いましたのですが(是非リンク先を読んでみて下さい。)、スイートスポット“付近”で多少ズレてボールをヒットした際のボール初速の変化が少なくなるのだそうでして。



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レーザー加工だと思いますけど、ひし型の真ん中ら辺が溝が深く、周辺部分は浅く加工されているそうです。


このひし形の真ん中がこのパターのスイートスポットになっている訳ですが、冒頭の写真を見ていてふと、「ん? パターフェースの真ん中には見えないぞ?」と思いましたのです。

パターの芯については、こちらの2つの記事で考察していたわけですけれども、

パターの芯についての再考察とサイトラインの調整
アンサー (PING Anser) 型 パターの芯について考察

いろいろパターぶら下げてティーペグで突いてみたりして探っていたスイートスポットの位置は、アンサー型パターの場合、やはり若干ヒール寄りに位置しているのがオりジナル設計のようです。


フェース正面を向いた写真がないかなー、と思って探しましたら、さすがGOLF WRX、写真がありました。

画像をクリックでGOLF WRX.comにリンクしてます。


約3-4mm程度でしょうか、ヒール寄りにズレている様子がハッキリと分かります。


キャメロンのニューポートの場合は、パターフェースのほぼ中央にスイートスポットが来るように設計されていた様子でしたが、ソールに錘が入る仕様であるのを良いことに私のエースパターもほんの少しヒール寄りにスイートスポットが来るように調整しなおしました。

よく分かっていませんが、その方が良いと直感したのです。(^^;


ピシっとサイトラインの入っているアンサー2のモデルの方が愛用しているゴルファーは多いのだろうと想像していますが、私は線も点もないアンサー・モデルの方が好きです。

構えた時の見た目のためだと思いますが20年以上も使っているせいでしょうか、目標にきちんとパターフェースを向ける、という部分でアンサー型にまさるモデルは私には今のところありません。
ゴルフショップや友人のパターなど、機会ある度に興味を持ってストロークしてみるのですが何がどうしてかどう言ううわけなのか、一番きちんと目標を向いてくれるのです。


実は、キャメロン・セレクトのニューポートは、2016年型からサイトラインが入ってしまいました。
アンサー2 (ニューポート2) に入っているようなサイトラインです。

ラインがない方のが良いと思う人は私だけではないようですので、このTR1966はすごく気になる (というか買いたい) パターです。(^^)


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それともうひとつ、オデッセイにステンレスの網目フェースインサートが入っているモデルがありますよね?
ホワイトホットのインサート素材の上に網目ステンレスが乗っているモデルが多いのでしょうか。

あれには実は密かに、ボールのディンプルの角っこを打ってしまって打ち出し角がズレる問題を軽減してくれる効果があるようです。

もっとその対策専用に開発されたフェースインサートを入れたパターがあったような気がするのですが残念ながら思い出せません。
また何かの拍子に思い出したらアップいたします。

デーブ・ペルツのパッティング・バイブルにどのくらいの大きさで影響が出るかの実験データと、その解決法が書かれています。
わずか3フィートの距離で、2インチ以上もディンプルの角のせいでズレてしまうケースがあるのですよ! (1mのパットで5cmもずれちゃうことも!って書いた方が分かりやすいですかね?)
 (逆に言うと、ストロークの強いロングパットでは角が複数フェースに接触するので影響が小さかったりします。)
でも私は面倒くさいのでせっかくの解決法を実践していません。(もちろん実験はしました。成果は上々でした。)


このPINGのTRグルーブ、もう少し粗く間が開いているとその効果も多少得られるような気がするのですが、...どうでしょうね?



from An Open-and-Shut Golf